バーナムから再スタートを切る
私がピアノをはじめたのは、はっきりとは思い出せないが、4-5歳だったと思う。
小学校にあがる前だったのは確かだ。
なにせ、ピアノの先生のところへ行くのがイヤで(薄暗く陰気な部屋だったから)、泣いてばかりいたから。
始めたのはたしかにバイエルで、その後ブルグミュラー、ツェルニー30番(平行してハノン)、ソナチネ、ツェルニー40番という順番だったと思う。
まさに昭和ピアノの王道だ。
だから当然というか、バーナムというのはやったこともなく、まさかこのトシになってお世話になるとは思わなかった。
しかし新しいクラシックピアノの先生のもとで、この教材の2からはじめることになった。
「なんでピアノ歴の長いこの私が?」
とは思わなかったか?
いや、全然思いませんでした。
だって私は生後何か月か、何年かで歩いたり、走ったりしている。
それを今、1からやり直しましょう、と言われても全然違和感はない。
むしろ、
「正しい歩き方と走り方ってどんなんですか? 教えてください!」
と志願したいくらいで、正しいピアノの弾き方を教えていただけるのなら、よろこんで学びたいと思う。
棒人形ってよく見ると可愛い
新しい先生は学習ポイントや宿題をノートに書いてくださるので、それをみて練習すればいいのだろうが、楽譜とノートを譜面台に並べて置くのも見にくくなるので、結局先生がノートに書いてくれたことを、楽譜に直接書き写した。
書き写すときに、棒人形と呼ばれる、著者のバーナム女史がはじめたイラストをしみじみ眺めていると、
「結構、可愛いなぁ」
と思えてきた。
最初は全然親近感がわかず、その意図するところもわからなかったのに。
キャラクターが教えてくれる「歯をみがく」速さ
例えば、「歯をみがこう」という、16分音符のフレーズがある。
私は最初、これを♩=130 ぐらいで、
「タ リ タ ラ タ リ タ ラ ・・・」
と弾いた。
すると、先生は
「歯を磨くときって、そんな風に磨きますか?
特に朝なんか、時間がないからガシガシ磨きますよね?」
と言われた。
私は、「あ!そうか」と思い、気合をいれて、
「タリタラタリタラタリタラタリタラ」
と♩=250 ぐらいの勢いでやらざるを得ないのである。
おまけに先生からは移調も要求されている。
私は昔、ハノンを12の調で弾く、という今から思えば馬鹿げたキャンペーンをやったことがあるので、移調は比較的得意である。
でもやっぱり弾きにくい調というのはあるので、
「なんでかなぁ~ 指使いがおかしんかなぁ~」
と考えながらやっていると、あっという間に時間がたってしまう。
ところで先生によると、
当分はこのバーナム2をやり、あとの3、4に進むのはまだまだ先のことのようだった。
「それにこのバーナムは一生使えます。」
という先生。
「え、残りの人生をこのバーナムと一緒に過ごすのか?」
と思うと、ちょっとぎょっとしたけど・・・
バーナムのキャラクターグッズを探しに行こう
ところでノートやクリアファイルやボールペンなど、しょうもないものが大好きな私は、このバーナムの棒人形のキャラクターグッズも欲しくなってきた。
島村楽器に行くと、クリアファイルやシールなんかが売ってあるように書いてある。
そうなん?
いつもはヤマハに行くのだが、ヤマハにはなかったような気がするなぁ。
島村楽器の音楽教室は、レッスン料が私の予算内に収まらず、体験レッスンにもいかなかったのだが、シールを買うぐらいならいってみてもいいかもしれない!