夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

あの合唱組曲「筑後川」が卒業式ソングの定番とは知らなかった

筑後川(無料写真素材より)

混声合唱組曲筑後川」の「河口」は卒業式ソング

ふと気がつけば、いつのまにか3月もあと数日で終わる。

えー!!早すぎる! 月日はどんどん私を追い越していくようだ。3月も末ということは、巷では卒業式とか謝恩会はもう終わっているのか? 子どもや孫もいないから、どうしてもそのへんの事情に疎くなる。ましてや卒業式ソングとなるとなおさらだ。

そういうこともあって、先日私のお気に入りサイトである「世界の童謡・民謡」を何気なく見ていると、混声合唱組曲筑後川の第5章「河口」が昨今の卒業式ソングの定番である、と書かれていた。えーーー!信じられない!

www.worldfolksong.com

筑後川」を大学のサークルで歌った

筑後川」は合唱曲のなかでは、数少ない私のお気に入りのひとつであり、私が大学時代にはいっていた混声合唱のサークルで歌った歌でもある。尚、取り立てて合唱に興味があったわけでもないのに、合唱サークルにはいった所以は先日、以下の記事で記した。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

 

この頃ではありがたいことに、ネットで調べればたいていの過去情報はわかる。それによると、私がはいっていたサークルでは1975年6月に、W大学との交歓会で杉並公会堂で「筑後川」を歌ったことになっている。ほんまやろか? 合唱で東京へ行ったことは覚えているが、杉並公会堂なんて全然覚えていない。ひょっとして、みんなは私に内緒で東京へ行き、私は京都でお留守番をしていたのだろうか?

感動の嵐を巻き起こしてくれる「筑後川」のフィナーレ

東京で歌ったかどうかは別として、私はこの「筑後川」が大好きだった。先日記事に書いた「花の街」も同じ作曲家、團 伊玖磨氏だけれど、どうも最近お名前を聞かないような気がするが・・・どうか私が知らないだけであってほしい。世間は團氏の没後もその功績を讃え、日本を代表する作曲家として敬愛していることを。

ところでこの「筑後川」、どこが気に入ったかというと、「今生まれたばかりの川~」で始まり、だんだん成長して、有明海になだれ込むときには立派な大河に成長しているという「大河物語」に心から感動するのだ。

もう最後の「筑後川 筑後川 そのフィナーレ あーあ」というところでは、筑後川なんて見たことも行ったこともないくせに、感動で胸はいっぱい、うる目になってしまう。

www.youtube.com

かつてのピアノ伴奏者さんを想う

ところでこの「筑後川」に限らず、私がサークルに在籍していた折、ピアノ伴奏のある合唱曲では、かならず京都の音楽高校出身のピアノのうまい美人の先輩が伴奏をなさっていた。私より1年、2年先輩だっただろうか? とにかくピアノがお上手でしかもとびきりの美人だった!

私はそのころ、家でもピアノをほとんど弾いていなかった。クラシックピアノのレッスンは多分高校1年ぐらいからフェードアウトというかたちで行かなくなっていたし、ジャズにはまだ出会っていなかった。そして今となってはどうしてか理由がさっぱりわからない、と思うのだが、当時は大人の女性がお稽古事としてクラシックピアノを習う発想はなかった。ピアノレッスンはあくまで子どものもの、いいトシをした大人の女性はみな、エレクトーンなどの電子オルガンか、ギターを習ったものなのだ。

当時、ピアノ伴奏を務めてくださったAさんは、今はどうされているのだろう? あの頃は華麗な演奏と、エレガントなたたずまいにただ憧れるだけで、「どういう練習をされているのか」とか「一日の練習メニューはどのようなものか」などと、話しかけることもできなかった。

本当にお上手だったから、今もどこかでピアニストとして活躍されていると信じてはいるが・・・私の世代では女性の90パーセント超が、結婚と同時に姓が変わっている(統計をとったわけではないが)。だから今の姓を知らないと、ググってもでてこないのだ。残念でしかたがない。