夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

「アラン・ドロンの非嫡出子が孤独死」はレッスンのお題になるか

2023年5月に亡くなったアラン・ドロンの非嫡出子、アリ・ブーローニュ氏

フランス語レッスンお題探しに苦しむ

毎月、2回通っているフランス語個人レッスンでは、月ごとに先生と私との交替で、レッスンのお題を提案することになっている。

このお題探しが、私にとっては結構な負担である。

というのは、まず学習者である私と、先生の両方の興味を惹くものが望ましい、と思うからである。

先生からは一応、お題の分野は何でもよい、とは言われている。

しかし、私の興味範囲はまず、音楽をはじめとする文系分野であって、間違っても科学的な理系分野ではない。

もし私が理系人間だったら、

地震が起こるメカニズム」

地球温暖化と太陽活動原因説」

皆既日食はなぜおこるか」

などがお題候補にあがったはずである。

ところが私はこういうことについて、日本語でも1分以上話ができるとは思わない。

次に、お題はある程度、教育的なもののほうが望ましいし、政治的にも中立でないといけないだろう。

となると、毎回私はお題探しにネット、YouTubeをさすらうことになるのだ。

アラン・ドロンの非嫡出子が孤独死の記事

ル・パリジャン」のネット記事を斜め読みしていると、アラン・ドロンの非嫡出子であるアリ・ブーローニュ氏がパリのアパルトマンで孤独死しているのが発見された、という記事を見つけた。

www.leparisien.fr

ドロンの非嫡出子の壮絶な過去

アリ・ブーローニュ氏は享年60歳。

ドイツ人の歌手、ニコを母として生まれ、父親はアラン・ドロン(?)と主張してきたが、アラン・ドロンはアリの認知を拒み続け、DNA鑑定をも拒否してきたらしい。

少年時代を、薬物中毒に溺れた母の、退廃的でアーティスティックな世界と、ドロンの母を中心とする「普通の人々」に代表される世界の両方に挟まれて育ったらしいアリ氏は、生涯を通じて父親、ドロンの認知と愛情を求めていたようだ。

2001年に出版された自叙伝とも言える、「L'amour n'oublie jamais (愛は決して忘れない)」は4万部を超すベストセラーとなった。

過去のトーク番組には興味津々の表現が

今回、私がフランス語レッスンのお題候補としたのは、アリ氏が2001年、トーク番組に出演したときの動画。

これを見ると、やはりアラン・ドロンに似ているなぁと思う。特に目元が。

口元はちょっと違うかな、という気がするので、これはお母さん似なのか。

しかし、ドロンは1回は彼の母親と関係を持ったことを認めたのに、なぜかくも認知を拒み続けたのだろう。

ドロンのようなスキャンダルだらけのスターなら、認知した子どもが5-6人いても不思議はないだろうに・・・

この動画を見ていて興味をもった、あるいは疑問をもった表現は、まず、

  • ドロンの弁護士が、ドロンとアリが似ていることについて、coïnsidences morphologiques (形態学的一致)といったこと。なんやこれ?
  • 体罰 châtiment corporel
  • 「もしアラン・ドロンが今、あなたの目の前にいたら、あなたは彼に何といってやりますか?」は仮定法のよい練習になる。Si Alain Delon était en face de vous maintenant, vous lui diriez quoi?

しかしなぁ~ こんなのをレッスンのお題に提案したら、よっぽどゴシップ好きなおばさん、と先生に思われるだろうなぁ。

私は世情にきわめて疎く、現代の流行りのスターは誰も知らないと言ってよい。

だからふだんは芸能ゴシップに反応するほうではないのだが、アラン・ドロンに関するスキャンダルについては、やはり「え?」と思ってしまうのだ。

それほど、彼は日本の昭和期でも大スターだった、ということを言いたいのだけれど。

www.youtube.com

ひょっとしてアラン・ドロンの顔が思い浮かばないかたのために・・・

若き日の写真を!