記憶力減退で困っていること
残念ながら認めざるを得ないのだが、自分でも記憶力は確実に減退していると思う。
まず第一に暗譜でクラシックピアノは弾けない。
でもこれについてそれほど悲観しているわけではない。
発表会やピティナステップでも、暗譜を強く推奨されることはない、というのがわかってきたからだ。
次に、これは結構問題が発生しているのだが、IDやパスワードが覚えられないというのがある。
私はこれらをエクセルの一覧表にしているが、調べてみると46個もあった。
そのときどきの気分でいいかげんに決めているから、いざネットで買い物をしようとすると思い出せなくて、というか記憶違いでなかなか前に進まないこともある。
これには困った!
つい最近、自分で決めたことなのにどうして覚えていないのか?
記憶に関するJamy氏の動画
そういうこともあって、今月2回目のフランス語レッスンのお題には、「Trou de mémoire」(記憶の穴➡ど忘れ)の動画を指定した。
これが意外にムッシュー先生に喜ばれた。
お題内容もさることながら、ユーチューバー兼テレビタレントのJamy氏はフランスでは大変有名らしいので、先生が懐かしがったのだ。
このかたは何10年も前から、みんなが興味をもつようなお題、例えば「電子レンジは健康によくないのか?」「日焼け止めクリームは効果があるのか?」「地球の自転をどうして人間は感じないのか?」などなどの疑問を平易に言い換えて説明してくれる、いわば物知りおじさんのようなかたらしい。
ジャンヌ・モローの1963年のヒット曲
しかしもともと私はこういうトリビア的なものを面白がるタイプではないので、ここで聞いた内容はすぐ忘れてしまうだろう。
しかし次に先生が教えてくれたジャンヌ・モローの1963年のヒット曲タイトル、「J'ai la mémoire qui flanche」(拙訳:思い出せないの)は下の動画のおかげで一発で覚えられ、たぶんもう私の脳に格納されているだろう。
どうしてかというと、
- 若かりし日のジャンヌ・モローのなんとチャーミングなこと!
- ジャンヌ・モローの腕時計が、ローレックスかカルチエかで先生と論争した:私はカルチエ派
- 伴奏のピアノが軽快で、私がかくありなん、と目指すタイプである。
尚、歌詞の内容は、「昔の恋人のことが思い出せないの、すべては長いキスから始まったんだけどね。彼の名前は何だったのかしら?目の色は青だっけ、灰色?どっちが先に飽きたのかしら、彼?私?」
と実にかるーいもので、演歌とは180度違う。
先生はANKI大好き人間だということがわかった
ところがこのあと、レッスンは思いがけない方向に展開した。
先生が、
「僕の生徒はどうしてこんなにすぐ単語を忘れるんだろうね!」
と言い出したからである。
つい先日も視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚のうち、聴覚のフランス語(l'ouïe)をど忘れして最後まででてこなかった私はうつむくばかりである。
「僕はいつもANKIをやっているからね! (覚えた日本語の単語を)忘れることはあまりないな!」
と言った。
ANKIとは文字通り、暗記を目的とした語学系アプリで、私は2回試みてイヤになり挫折している。
こういう機械的な暗記学習は、ピアノで言えばハノン、運動で言えばストレッチみたいなもので、私がきわめて苦手とするものであるが、世の中にはこういうストイックな作業にハイになるかたが一定数いるらしい。
知らなかった・・・
先生もこっち側のヒトだったんだ・・・
それじゃ、今までPCでANKIをやって続かなかったから、スマホでスキマ時間にやろうか?
でも私はIphone だからANKIは有料らしい。アンドロイドだと無料らしいけど。
やっぱり私とANKIはとことん相性が良くないらしい。