夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

「シェルブールの雨傘」ファンにおススメの2冊

シェルブールの雨傘」のスコアと対訳本

何度もみたのにまた「シェルブールの雨傘

先日、NHK BSで1964年のフランス映画「シェルブールの雨傘」を放映していたので、ちょっと迷ったが結局録画しておいた。

ちょっと迷ったわけは、この映画はすでに少なくとも4-5回は観ており、映画中の音楽(全編ミュージカル)は iTunes に入れていて、歌詞カードを参照せずとも、一緒に歌えるぐらい聞いているからだ。

そしてこのブログでも、もう2回もご紹介している。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

でも録画さえしておけば、いつでも好きなときに、ミシェル・ルグランの音楽の世界に浸れるし、もし私が女主人公のジュヌヴィエーブだったら、どちらを選ぶか、つまり

(1)映画のように、金持ちの宝石商と結婚する(2)宝石商の求婚を断り、アルジェリアの戦地にいる恋人の帰りを待つ、のどちらだろう?と妄想するのが趣味なのだ。

尚、本ブログ登場が3回目のきょうは、映画「シェルブールの雨傘」の写真付き音楽スコア本と、仏和対訳シナリオのご紹介である。

シェルブールの雨傘」のスコア

この一冊に映画音楽のすべてが!

上は本当に91分の映画の中のすべての音楽が収められている、素晴らしい本の1ページである。

これをどこのサイトから買ったのか忘れたが、とにかく数年前、海外のサイトから買った。

今これを扱っているサイトを参照すると、32ユーロとあった。

今は円が安いから、5000円近くするのだ。

さすがに私が買ったときは、そこまではしなかったと思うけれど。

しかし5000円としても、充分にその価値がある。

歌手が歌うメロディーはもちろん、ピアノ譜、歌詞、コードネームまでついている。

私はこのピアノ譜を見て初めて、映画で歌われる主題歌は5回もの転調を繰り返していることがわかった。

いったい作曲者のミシェル・ルグランはどういう考えでこんなに転調を繰り返したのだろう?

主題歌が歌われるシーン

www.youtube.com

楽譜だけでなく、この本では白黒であるものの、映画中の重要シーン、そして吹き替え、オーケストラの録音場面の写真まである。

本に収められている写真(駅での別れの場面)

右の写真はオーケストラの演奏と吹き替えの現場写真

対訳シナリオでのおススメ表現

そして仏和対訳シナリオ。

これはまだフランス語を習い始めて間もない、30年以上前に買った。

当初はむずかしく感じたが、今見ると特に難解な語彙が使われているわけでもないと思った。

それに多くは恋人同士、母と娘の会話だからきわめて普通、日常での使用頻度も高い。

役に立ちそうだなと思う表現があったら、暗記しておけば実践で使えるかも?

特に印象に残っている表現とは・・・

On ne meurt d'amour qu'au cinéma.

(愛で死ぬのは映画のなかだけ)

Le temps arrange bien des choses.

(時がたいていのことを解決してくれる)

Tu me parle de lui comme tu me parles de tes parapluies.

(あの人のことをまるで傘のように話すのね)

C'est parce que qu'il te protégera, Geneviève!

(だってあの人はあなたを護ってくれるのよ、ジュヌヴィエーヴ!

これらも歌と一緒に覚えればすぐに覚えられてしまう。

おススメである。