最初の外出先は美容院
5月末に足首を捻挫して以来、外出できなかったのだが、このほどやっと杖を頼りに外出できるようになった。
で、どこへ一番最初に行ったかというと、ピアノのレッスンではなく、美容院。
だってもう2か月近くいっていないからねぇ、白髪がすごくてもう80代のおばあさんみたいで大変なのだ。
まず美容院にいくことを優先する理由はこれだけであって、美容院など若い時はいざ知らず、今やまったく行きたいところではない。
仕方がないから行っているのだよ、まったく。
美容院に行きたくない理由
私が美容院に行きたくない大きな理由の一つは、「美容師さんとの会話に疲れるから」である。
こう書けばコミュニケーション障害、あるいは不愛想きわまりないおばはんと思われるだろうが、少なくとも私はコミュニケーション障害ではないし、愛想よくするために努力もしている。
「これからお出かけですか?」
と言う問いにも、「Non」だけではなく、「いえ、きょうはこのあと、買い物などの用事を済ませたら帰るつもりです」とか、
「最近忙しいですか?」
という問いにも「いえ、働いていないので忙しいということはあまりないのですけれど・・・」と丁寧に答えたあと、「働いていない」とまで言う必要はなかったのか?と自己嫌悪におちいる。
そして美容師さんからの話題提供が3だとすると、わたしからもアタマをしぼって1~2は提供する。
これがヘトヘトになる。
なにしろ私は還暦をとっくに超したりっぱなシニアであり、おまけに世の中の流行にはきわめて疎いときている。
若い美容師さんも、こんなおばさんに何のハナシを振っていいものやら、ほんとうにとまどっているだろう、可哀そうに。
「会話なし」の美容院が増えているというけれど
ところがネットニュースによると、最近は「会話なし」の美容院が増えているというではないか。
原因はコロナ禍で、会話による飛沫を避けたいという要望から来ているようだ。
私のような「美容師さんと共通の話題がない」というのではなさそうである。
私もこのサイトにならって、自分の住んでる地域で「会話なし」を売りにしている美容院を検索してみた。
ところがなんと9件しかヒットしない。
9件あったら多いほうか?
しかし個々の美容院の紹介を読んでみると、とくに「会話なし」というサービスに特化しているとは思えない。
どうして検索にひっかかったのだろう?と思わざるをえないのだが。
それにどこも料金が高い。
カットとカラー、ブロー、シャンプー込みで15,000円以上という高額なところも珍しくない。
「カラー専門店」は悪くはないが
もっとも私が例外としている美容院に、「ヘアカラー専門店」というのがある。
料金は安いし、美容師さんも個々のお客さんと話をするヒマもなく、淡々と仕事をこなしている。まさに私好みである。
しかし文字通り、ヘアカラーが専門であるため、カットがないのはもちろん、ブロー、つまり乾かすのを自分でしなければならないことだ。
不器用な私は、ブローが苦手なため、追加料金を払ってもいいから、美容師さんにやってほしい。でもそういうメニューがある「カラー専門店」というのは今のところ探せていない。
美容院にロボットが来る日はくるのか
美容師さんにはひんしゅくを買うかもしれないが、美容院こそAIというかロボット技術が進出してほしい。
まさか私はロボット相手の会話に気を使い、「ほかの同年代のひとより白髪が多いのかしらん?」と悩むことはないだろう。
料金はカットとカラー、ブロー、シャンプー込みで5000円以下が望ましい。
もちろんクレジットカード可。
店内は清潔であれば、別に豪華である必要はない。
BGMはジャズかクラシック。
予約はWEBでとって、さっと来てさっと帰る。
これが理想なのだが。