ベルギーで有名なものとひと
ベルギーで有名なものはというと、まずビール、チョコレート、ワッフルと、食べ物関連が続くのではないだろうか。
かくいう私もベルギーについてはそれぐらいの知識しかなかったのだが、以前通っていたフランス語学校の先生のひとりが、偶然ブリュッセル出身のかただった。
その先生から教えられて初めて気がついたのだが、ベルギーには芸術に秀でた人材、それもいい意味でちょっと変わったかたも多いな、と思った。
例をあげると
- オードリー・ヘップバーン(王道すぎて全然変わっていないか?)
- 名前は知らなくても絵をみたら知っている!という画家のルネ・マグリット(このひとの絵は変わってるよね!?)
- 探偵のメグレシリーズの作者ジョルジュ・シムノン
- シャンソン歌手のアダモ(雪が降る~のひと)
- おなじく歌手のジャック・ブレル(行かないで Ne me quitte pas~のひと)
- フランスの文学賞候補の常連アメリー・ノトンブ
- 実在人物ではないが、漫画のタンタン
トゥーツ・シールマンスというジャズの異才
ところで今、ジャズピアノのレッスンでやっている曲のひとつが、トゥーツ・シールマンス(1922-2016)というベルギー出身の口笛奏者、ハーモニカ奏者、ギタリストの作品で「ブルーゼット」(Bluesette)という曲なのだ。
私はレッスンでやる前はこのかたのことは知らなかったのだが、実際には昔からよくそのハーモニカの音は耳にしていることがわかった。
なんとあの有名な番組「セサミ・ストリート」のテーマソングのハーモニカを吹いているのは彼だったのだ!
シールマンスはハーモニカおじさんという愛称で親しまれてきたが、れっきとした第一線のジャズメンでアメリカでも成功した。
そしてその出自はというと、男爵(じゃがいもじゃないよ!)の称号をもつ、ベルギー貴族のひとりなのだった!
シールマンスの大ヒット曲「ブルーゼット」
「ブルーゼット」は1962年にシールマンスが発表したヒット曲。
もともとは気持ちがはればれとするような、明るいジャズワルツだが、多くの名曲と同じように料理のしかたでガラッと雰囲気が変わる曲でもある。
後年彼はボサノヴァでも録音しているが、下の動画はギターを弾きながらの口笛でジャズワルツの演奏。
ブルーゼットをどう料理するか?
さてこのブルーゼットのコード進行は、というと下記のようにとっても簡単なのだ。
とくに2-3小節目のGΔ➡F# ø に変化するところが大好き!
これはテンポの速いジャズワルツなので、1コーラスなんてあっというまに終わってしまう。
ということはせめて4コーラスぐらいはアドリブしないといけないなぁ。
おまけに先生からは、イントロはルバートで、どんなのでもいいから自分で考えてくるように、という宿題が出された。
えっ? コードの縛りもないの?
それは悩むなぁ・・・
私のセンスが問われるということ?