夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

【自撮り動画】盛り上げない「マイ・ウェイ」をワルツで弾いてみた

1970年代に一世を風靡したフランス人歌手ダニエル・ビダル(Danielle Vidal)

カルチャーセンターの発表会にも参加

私が習っているジャズピアノ教室は、某カルチャーセンターの講座のひとつ、という位置づけである。

先生が、そこに月2回だけ出張レッスンをしに来てくださるのだ。

そのカルチャーセンターでは年1回、発表会があるのだがこれまで私は参加したことがなかった。

なぜかというと参加費用も高いうえに、幼児から高齢者までごっちゃまぜのプログラムにあまり食指が動かなかったからだ。

例えばジャズピアノの次に二胡、その次が琴、その次がシャンソンみたいな感じだから、見に来る人は何を期待するのか?

当然自分の家族がでるから、それを見に来るんだよね、きっと。

家族といえば夫ちゃんしかいず、孫がいるわけでもない私には、参加しても張り合いがないといえばないのだが、今回はお付き合いということで、先生にベースギターを弾いてもらってジャズをやる予定である。

なにごとも経験、経験!

先生も「マイ・ウェイ」は苦手だった

私の出番は「マイ・ウェイ」を歌われる方の次。

その歌の伴奏は先生がなさるそうだ。

「僕、『マイ・ウェイ』嫌いやねん。

店で弾いてたとき、イヤというほどリクエストで弾かされた・・・」

わかります、わかります。

私もかつてそうでした。

「酔っぱらった客の歌伴させられるときは、決まって『マイ・ウェイ』や」

なるほど、先生がお若い時は、まだカラオケもそんなに普及していなかった時代。

音も拍子もまったく合わない超音痴の歌伴をさせられることも多かったのだろう。

「ああいう朗々と歌い上げる曲はもう、イヤやな」

おっしゃる通りです。

私もああいうのは苦手です。

マイ・ウェイ」の本家本元はクロード・フランソワなのに

このドラマチックな「マイ・ウェイ」が苦手なことは以前記事にもした。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

そして私が「マイ・ウェイ」を聞くたびにイライラするのは、90%超の人がこの曲は布施明、もしくはフランク・シナトラの歌だと思っており、本家本元はクロード・フランソワ(1939-1978)ということを知っている人が皆無に近いからである。

知っている人がいるとすれば、その人はひょっとして私のようなフランスかぶれ(夫ちゃんは私のことをこう呼ぶ)かもしれない。

プロのミュージシャンである私の先生も、これはご存じなかった。

「そやけど、作ったのはポール・アンカやろ?」

とおっしゃる。

私はレッスンもそっちのけで、これはクロード・フランソワが、当時の恋人のフランス・ギャル(「夢見るシャンソン人形」のヒットで知られる大人気歌手)との日常を歌ったものだ、と力説すると、

「僕、ダニエル・ビダルしか知らんわ」

と言って私をさらにがっかりさせた。

ダニエル・ビダルという1970年代のアイドル歌手

ダニエル・ビダルとは1970年代に日本で一世を風靡したフランス人歌手である。

本国フランスではほとんど無名だったらしいが、日本ではその愛くるしい容姿が受け「オー・シャンゼリゼ」などが大ヒットした。

しかし歌のほうはちょっと音程に難あり、という気がするのだが・・・

www.youtube.com

【自撮り動画】盛り上げない「マイ・ウェイ」をワルツで

先生をフランスよりに啓蒙するのを諦めた私は、どうして「マイ・ウェイ」が苦手なんだろう、とあらためて考えた。

まあ「マイ・ウェイ」だけでなく「愛の讃歌「昴」など、最後がフォルティッシモで終わる曲は全部あまり好きではないんだけどね。

でもそれは、演奏でどうにか変化がつけられるのではないか?

歌い上げないタイプ、ジャンルというなら、まずボサノヴァがいいかもしれない。

しかし今は初冬。

ビーチを思い浮かべるには寒すぎる。

ならワルツなら軽くていいんじゃないか?と思いつき、弾いてみたのが下の「マイ・ウェイ・ワルツ」である。

きょうの午後からクラシックピアノのレッスンなのにこんなことをしていていいのだろうか?

なんか試験前に逃避している学生みたいだなぁ。

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