現在レッスン中の「Emily (エミリー)」
ジャズピアノのレッスンでは先日のアンサンブル練習会が終わってから、早くも次の曲に取り組んでいる。
曲目は「Emily」「The Old Country」「Blue Minor」
全部先生の選曲だ。渋い!苦くはないが、玄人好みのオンパレードだ。いつものことだが曲を提示されると、最初は「えーーーーッ」と思うが、必ず後でその曲たちが好きになり、先生の選曲に心から感謝するようになる。
でもこれって単に先生の好みと私の好みが似ているだけなのかもしれない。
さて「Emily(エミリー)」はもともと、1964年のアメリカ映画「The Americanization of Emily (邦題:卑怯者の勲章)」の主題歌だった。そして主演はあの、ジュリー・アンドリュース=エミリーなのに、彼女が歌っていない、という私にしたら「なんでやの!」という映画である。
ジャズワルツの名曲「エミリー」
この映画について、またわかったことがあれば書きたいと思うが、とにかく「エミリー」はジャズワルツの名曲らしい。ジャズワルツの名曲といえば、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」が挙げられると思うが。私は最近、ぷりんと楽譜でもアレンジ譜が販売されているのを知り、ビックリした。
でも「エミリー」はビル・エヴァンスも録音していて、「ワルツ・フォー・デビー」に負けず劣らずいい曲だと思う。これってコード進行はそれほど複雑ではないのに、ビル・エヴァンスが弾くといったいどうなっているんだろう、と思うぐらい摩訶不思議に聞こえる。
私にとってエミリーといえば高見エミリーさん
私も最近は「エミリー、エミリー」と口ずさみながら、自分なりにこの曲を弾いている。
そして私にとって、エミリーと言えば、少女時代からの憧れだった高見エミリーさん(鳩山エミリー)さんしかいないなぁと思い出すのだ。
私が子どもだった1960年代、少女漫画の世界では「マーガレット」と「少女フレンド」が人気を二分していたと思う。私は「白いトロイカ」は多分「マーガレット」で読んだと思うのだが(違うかもしれない)、いつも高見エミリーさんが表紙にでていた「少女フレンド」の大ファンだった。
そしていつも可愛らしい高見エミリーさんを見るたびに、憧れの気持ちで胸がいっぱいになった。ハーフで目がパッチリと大きく、可愛らしいお洋服を着ていて、それに名前の最後に「子」がつかない「エミリー」であることが、とてもとても羨ましかった。
キラキラネームが珍しくない昨今から想像もつかないが、私の子ども時代は女の子の名前にはほとんど必ず「子」がついたものだった。
あれから何十年。
高見エミリーさんが政治家の御曹司と結婚し、お料理のエッセーも出し、そして何よりも、ふくよかな体型になるなんてどうして想像できただろうか?
憧れのエミリーちゃんは、ひょっとして華やかなモデルの世界、芸能界にそれほど執着がなかったのかもしれない。よくわからないけれど。