樅の木は飾ったが、弾くほうは忘れてしまっていた
兵庫県南部の山間部に住むようになってから、今年で3回目の冬となった。
2回目から庭の樅の木に、100均で買ってきたボールを飾り付けるようになったが、その時に書いたのが下の記事。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
これを読み返したときに、「ハッ」と思ったのだが、去年モミの木を飾ったとき、シベリウスの「樅の木」をやろう!と思い立ったのだ。
しかしそんなことは自分のブログを読み返すまで、まったく覚えていなかった。
確かに、無料楽譜を印刷して、2-3回は弾いてみた記憶はある。
そのときの印象では、音源を聞くよりも楽譜を見たほうが平易に聞こえるなぁ、というものだった。
いや、「聞こえる」というのはクセもので世の中にそんなに簡単なものはないんだけどね。
とにかく、この曲を先生に提案することもなく、したがってレッスンでとりあげることもなく、好きで自己流に弾くこともなく、「樅の木」は忘却のかなたに流されてしまった。
いい曲なんだけどねぇ、どうしてかなぁ。
ともかく、これが2023年忘れてしまったクラシック第1曲。
フィンランドのピアニスト、ヤンネ・メルタネン(Janne Mertanen)の「樅の木」
ドビュッシー「ベルガマスク組曲プレリュード」
次は先日のピティナステップで思い出したドビュッシーの「ベルガマスク組曲プレリュード」。
なんとこのプレリュードとパスピエの2曲を選んで、フリー7分で参加したかたが2人もいたのだ!
しかしプレリュードはプロが弾いても4分45秒以上。
パスピエも、速く弾けても4分はかかる。
繰り返しを省略したとしても、どうやっても2曲続けて弾いたら、7分以上はかかるのに。
ということはピティナステップのフリーの時間なんて、気にしなくてもいいものなのかもしれない。
それはそうとして、この曲を弾かれたお二人はいずれも「プレリュード」での完成度は高かったものの、「パスピエ」まで手が廻っていない感じだった。
そら、そうだよ!
「パスピエ」は本当にむずかしい・・・
私は今年春のピティナステップで弾いたが、今は音符をなぞるだけでも弾けない。
でも、とても好きな曲。
えーと、本題に戻ると、「プレリュード」は「パスピエ」に比べると、それほど難易度は高くないと思う。
そしてこれもいい曲なのだ。
でもねぇ、なんかもう、やる気がしない。
どうして?
だってたくさんのピアノ学習者(大人)が弾いているらしいとなると、ちょっと遠慮したくなるのが私の性格らしい。
マリア・ジョアン・ピレシュの「ベルガマスク組曲プレリュード」
この曲たちを忘れてしまった敗因
以上、シベリウスの「樅の木」とドビュッシーの「ベルガマスク組曲プレリュード」が2023年に忘れ去ってしまった曲となるわけだが、敗因を分析すると・・・
- 楽譜を買わずに無料楽譜ですませようとしたので、ぜが非でも楽譜代のモトをとろうという気がなかった:でもなぜ買わなかったか、というとこの曲を何か月もかけて仕上げる覚悟があるかどうか、いまいち自信がなかったのだ。仕上がらない前に飽きてしまう可能性大だと踏んだから。
- 両方ともテンポがゆっくりで、ルバートがあったりで、自在にテンポを変えられるようになっていると思うのだが、じつはこういうの、今まであまり弾いたことがない:私は「下手の横好き」でテンポがモデラート以上に速く、「ノレる」「踊れる」曲が好きなのだ。
以上、今年やりかけのまま完全に忘れてしまっていたクラシックピアノ曲。
しかしよくこれだけ、完全に忘れられるなあと自分でもビックリする。