「夢」にこだわりがある理由
今さらながらであるが、このブログのタイトルが「夢でささやくピアノ」であるのは、少なからず理由がある。
管理人であるこの私がほとんど毎夜夢を見る、夢追い人なので、どうしても「夢」というキーワードをいれたかったのだ。
「ささやく」や「ピアノ」はどちらかというと語呂合わせである。
そして毎夜見る夢だが、悪夢とは言えなくても、相当変わっていて、実社会ではありえない夢であることが多い。
だいたい夢のなかで私は、今いるところとは違うところを彷徨っている。
首都圏に住んでいた時は、それは生まれ故郷の神戸であり、生まれ故郷の近くに帰郷した現在では、以前住んでいた埼玉県や職場のあった東京である。
そして「家に帰らなければ・・・」と必死に帰り道を探すのだが、道に迷ったり財布が見つからなかったりする。
こういう夢を見る人は学者に言わすと、ストレスを抱えているそうである。
呑気にピアノを弾いている現在の境遇でも、私はストレスに悩んでいるのだろうか?
それこそあり得ないと思うのだが。
鳩の王国に行った夢を見た
しかし一昨日見た夢はあまりに面白かったので、誰の興味も曳かないと思いながら記事にすることにした。
以下、夢の内容。
夢のなかの私は鳩の王国にいた。
ベンチに座っていて、ハトがいっぱい乗車している電車(阪急電車にちょっと似たあずき色の電車)を見ている。
その電車のなかはハトだらけ、電車の上もハトだらけ。
みんな私のほうを見ている。
そして傍らには、中型犬ぐらいの大きさのハトがいる。
でも私は全然怖くない。
すごく平和で満たされた気持ち。
でもそろそろ日本へ帰らないと、と思い、日本へ帰るための情報を仕入れに日本料理店に行こうとした。
ところが見つかったのは、竜宮城のようにキンキンキラキラの中華料理店だけ。
そこには京劇の覇王別記みたいな人がいて、
「日本に帰りたいって?遠いよ。ここは『ピノキオ』という国だから」
といって地図を見せてくれた。
地図を見ると「ピノキオ」という国はオーストラリアの北、つまりパプアニューギニアのあたりにある。
「なんや、これやったらバスで帰れる」
そう思った私は覇王別記に丁寧に礼を言い、中型犬のようなハトを連れて日本に帰るバスを探しに、バス停を目指すことにした。
ハト好きの夫ちゃんに羨ましがられた
朝起きて真っ先に夫ちゃんにこの夢のハナシをすると、彼はすごく羨ましがった。
彼はとにかくハトが好きなのだ。
出かけるときは必ず、ハトのいる公園に立ち寄り、彼らにやるためのクッキーやナッツも準備している。
公園の立札に「鳩に餌をやらないでください」というのがあってもおかまいなしだ。
もちろんその日本語もしっかり読めるのだが。
そう言えば、JR大宮駅の8番線には信じられないぐらいたくさんの鳩がホームにたむろしていた。
そこには「鳩に餌をやらないでください」の立札もある。
夫ちゃんはハトに餌をやり、彼らに囲まれて大満足である。
しかし駅員さんのひとりが、夫ちゃんに注意をしようかしまいかで逡巡している姿が、離れたところにいる私の眼にも見えた。
駅員さんは、夫ちゃんの見るからに外国人、という容貌にすっかり腰が引けて、彼に注意する勇気がでない様子なのだ。
あれは気の毒だったなぁ。
駅員さんには申し訳ないことをしたと思っている。
しかし、ハト好きでもない私がどうしてこんな夢をみるのか?
そして実際、ハトに囲まれたら悲鳴をあげて逃げまわるだろうに、なぜ夢のなかでは平然としていられるのか?
やっぱり私はアタマのどこかがおかしいのだろうか、という不安と、楽しい夢だったのでもう一回見たいな、という気持ちがせめぎあっている。
ハトさんよ。夢で逢いましょう。
今回はかつての名曲を、井上陽水さんの歌声でご紹介。
井上陽水さんが歌う「夢であいましょう」