夢でささやくピアノ

ジャズピアノとクラシックピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

友来たりてクスクスとピアノでもてなした午後

野菜と鶏肉の煮込みとクスクス

クスクスに煮込みが夫ちゃんの定番料理

きょうは旧友ふたりが、わが家に初めてランチを食べに来た日だった。
ランチメニューだが、メイン料理にはさほど悩まない。

ウチではスペシャルな料理は夫ちゃんの担当であり、彼の得意料理はまずクスクスだからだ。

クスクスとは何か?

これを知っている、あるいは食べたことのある日本人は経験上、多くはないと思う。

だから珍しさも手伝ってウケがいいので、ウチにきた私の友人たちには、まずこれを食べてもらうことにしている。

クスクスの原料は、私は長いことあわかヒエかと思っていたが、デュラム小麦粉を原料としたショートパスタらしい。

輸入食料品店のカルディで簡単に手に入る。

売っているのは乾燥したつぶつぶだが、これにお湯とオリーブオイルをかけて蒸らしたらできあがり。

もともとはこれだけで「クスクス」と呼ぶのだが、サラダにしても煮込み料理とともに供しても「クスクス」と言うのだ。

なんかヘンだけどね。

きょうの煮込みはクスクスロワイヤル(王様風クスクス)といい、鶏肉と牛肉を使っている。

羊肉も入れるのが正統派だが、私がラムは苦手なため入れていない。

オードブルにはアタマを悩ました

書いた順序が逆になるのだが、ウチでは普通、上の写真にあるようにクスクス+鍋いっぱいの煮込み料理だけを食べて終わり。

でもお客様をお迎えするのに1品だけでは申し訳ない、何かオードブルになるものを、とアタマを悩ました。

そこで考えたのがワカモレトルティーヤチップスを添えたもの。

これもアボカドワカモレスパイスを混ぜただけで簡単にできあがる。

ワカモレにトルティーヤチップス
ワカモレスパイスとトルティーヤチップス

これは最初、夫ちゃんに反対された。

つまりクスクスは北アフリカを発祥の地とする地中海の料理。

そのオードブルにワカモレというメキシコ料理を出したら、めちゃくちゃだと言うのだ。

こういう組み合わせはフランスでは絶対にあり得ない、と言う。

でもね、私は日本人だし、ここは日本なんだよ。

たとえば中華とイタリアンが混ざっていても私ならまったく気にならない。

案の定、友人たちも気にしていないようで、「おいしい、おいしい」と言ってくれた。

私の一番好きな曲は何なんだろう?

食事のあとは散歩に出かける予定だったのだが、雨が降ってきたので断念。

そこで「なんか、ピアノ弾いて」と言われたのだが・・・

実は私たちが知り合った高校時代、友人のひとりは谷村新司さん率いるアリスの大ファンだった。

そこでアリスのナンバーを弾いてあげようと思ったのだが・・・

どうもうまくいかない。

友人からも

「それ、なんやった?」

と言われる始末。

なのでアリスは諦めて、と思ったら、

「そしたら一番好きな曲を弾いて」

と言われた。

え?一番好きな曲ってなんやろ?

私にそんなのあるのか?

改めて聞かれると本当に返事に困る。

たとえば、有名なカンパネラおじさんだったら「ラ・カンパネラ」だよね。

あと「3か月でマスターするピアノ」の視聴者だったらサティの「ジムノペディ」やショパンの「革命」かもしれない。

でも私は何も思いつかなかったので、ただいま練習中の「Ricado Bossa Nova」を弾いたのだが・・・

もうちょっと長年の友情や思い出を共有できる曲ってなかったのかなぁ。