夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

発表会は19世紀貴族の気分で「舞踏への勧誘」

映画「うたかたの恋」より:
オマー・シャリフカトリーヌ・ドヌーブ

9月の発表会の準備は今から

現在クラシックピアノのレッスンでやっている、バッハフランス組曲2番のアルマンドクーラントはまだ合格していない。

アーティキュレーションについてこまごまとしたご指導を受けていると、合格はまだまだ遠いようだ。

半分がっかり、半分これでいいか、急ぐ必要もないし、というところである。

しかし発表会は9月の予定、と先生から聞かされている。

「発表会にはでない人もいますよ。レッスンだけでお腹いっぱいで」

私もレッスンでお腹いっぱいのくちかもしれないが、生活のメリハリは欲しいほうだ。

コンクールはちょっと余計だが、発表会ぐらいは目指したい。

となると、準備は今から始めないといけない。

あしたから3月だし、9月の発表会ということは最終レッスンはおそらく8月。

3・4・5・6・7・8と6カ月しかないやん!

それで何を弾く?!

ハウス食品カレーCM「舞踏への勧誘」

先生は

「自分の好きなものでいいですよ」

と言っていた。

参考のために昨年の発表会のパンフレットを見せていただいたが、みなさんが弾かれた曲はめちゃくちゃ難易度が高い。

ショパン舟歌あり、ベートーヴェン熱情あり、リストのラ・カンパネラあり、凄い!

私が間違いなく、いちばん高年齢でかつ低レベルだろう。

しかしこうやって他人と比べるロクなことはないし、全然楽しくないので考えないことにする。

そうだ、やっぱり楽しい華やかな曲がいいなぁ。

すると昔から弾いてみたかった、あの曲にするかな?

ウェーバーの「舞踏への勧誘」である。

弾きたいきっかけを作ってくれたのは、ハウス食品のカレーのCMで中村紘子さんがこの曲を弾いていたからである。

www.youtube.com

このCMのことを先生に話してみたが、さすがにご存じないようだった。

お若い方と思いを共有できないと思うと、ちょっと寂しい・・・

最近この曲は人気がないらしい

ところがこの曲の音源をYouTubeで探してみると、意外に少ない。

名だたる有名ピアニストのはほとんどない。

管弦楽のほうは多いくらいなのだ。

どうしてかな?と思って調べてみると、この曲は最近あまり人気がなく、有名ピアニストのレパートリーというよりも、学習者の発表会向きらしい。

その学習者にしても、この曲を弾くぐらいだったら、ショパンリストを選ぶらしい。

そしてこの曲はショパンの「華麗なる大円舞曲」(1833)に酷似している、という評もあった。

それって反対やないの?

だってウェーバーの「舞踏への勧誘」の作曲年度はWikiによると1819年になってるよ!

ウェーバーのほうが早いやん!

19世紀貴族の舞踏会を夢で体験したい

ショパンの「華麗なる大円舞曲」は子どものとき、合格までだいぶ時間がかかったし、もう一度やりたいとも思わない。

だから私の好きな、19世紀貴族の舞踏会をイメージするには、ウェーバーの「舞踏への勧誘」がちょうどいいのだ。

ああ、19世紀!

うたかたの恋」「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」のような、映画で繰り広げられた豪華絢爛の舞踏会シーンを夢でいいから体験してみたい!

でもきっと私が見る夢なら、私は貴族にこき使われている小間使いになっていると思う・・・

下は映画「戦争と平和」でナターシャ(オードリー・ヘップバーン)が、アンドレイ(メル・ファーラー)にダンスを申し込まれるシーン。

www.youtube.com