レッスンの日時は先生のご都合しだい
きょうのクラシックピアノのレッスンは14時45分から。
いちばん暑い時ではなかったのか?
きょうの神戸市の午後の気温は確か、36度を超えたのではないかと思う。
しかしレッスンの日時は、先生のご都合にあわせるのが生徒たるものの宿命なので、従うしかない、ということがやっと理解できるようになった。
思い起こせば、前に習っていた先生のところでは、毎回レッスン時間が変わるのが、ちょっとした苦痛だった。
そして今度こそは、と思ったのだが、今回も前回ほどではないものの、きっちり何曜日の何時から、という固定にはならない。
そういうのって、楽器店などの音楽教室では可能であるものの、個人宅でのお教室では望んではいけないことなのかもしれない。
また、先生のお話によると、大人の生徒さんの中では、私がいちばん近距離に住んでいるだろうとのこと。
みなさん本当に遠くから、なかには奈良や岡山からの生徒さんも、長く続けていらっしゃるそうだ。
だとしたら、私はちょっと注文が多すぎるのかもしれないね。
レッスン前の冷たい緑茶がおいしい
日傘をさし、汗をふきふき先生宅に到着すると、なんと冷たいお茶をふるまわれた。
細身の湯呑にいれた濃い緑茶で、氷が品よく1個だけはいっていたのである!
やぁ、こういうのってありがたいねぇ。
先生いわく、「水分補給が熱中症予防に一番ですから」とのこと。
比べてはいけないと思うが、こういうのは前のところでは考えられなかったなぁ。
インヴェンション8番はもっとゆっくりで
さてレッスンだが、きのう付け焼刃で2時間50分さらった「バッハ フランス組曲5番クーラント」は見ていただけなかったのだ!
先生が言うには、
「『英国王立音楽検定の課題曲を弾く演奏会』までもうあまり日数がありませんね!
レッスン時間は45分しかありませんし、きょうはまずそれをやりましょう!」
ということになった。
私だって、その演奏会のことは多少は気になっていた。
しかし先生からのラインでは、
「気楽に、すばらしいピアノをホールで弾いて楽しみましょう!」
とあったので、とにかく通しで弾ければOKかな、と甘く見ていたのだった。
当日弾く曲の1曲目はバッハインヴェンション8番。
前の先生のところで、2年前ぐらいに合格をいただいた曲である。
で、標題通りの速さで弾いたところ、
「弾きなれているせいか、速すぎますね。
バッハの時代を考えてごらんなさい。
鳥が飛ぶのを見て『速い』と感じた時代ですよ!
新幹線のような速さの乗り物を見たら気絶してしまいますよ」
え、でも先生。プロもコンクールにでるアマチュアもみんな飛び切り速く弾いてるよね!
私だって弾けるものなら、速く弾きたいんですけど!
グレードごとのレベルにあっていればOK
結局、英国王立音楽検定の模範演技は、グレードごとに動画がアップされているので、そのレベルにあっていればいいらしい、ということがやっとわかった。
下の動画でも速度は♩=100に届くか届かないかで、普通耳にするものよりずっとゆっくりだ。
そうか!
なにも背伸びをしてできないことをできるかのように、いいかっこする必要はないのだ。
要するに各声部の弾きわけをはっきりと、右手と左手のずれが1ミリでもでないように正確に!
それだけを叩きこまれたきょうのレッスンだった。
返却の月謝袋にはいっていたもの
そして家に帰ってから・・・
お月謝は毎月第1回目のレッスン日に、先生お手製の月謝袋に現金を入れてお渡しすることになっている。
そして第2回目のレッスン日に、受け取り印を押した月謝袋を返却していただくのだが・・・
「あれ~なんかはいっているみたい?」
と不思議に思って返していただいた月謝袋の中身をみると、私が先月お渡しした現金が手つかずのままはいっていた・・・
ああ、芸術家とはかくのごとく現世の富に無頓着なのか、それともこれもみな、酷暑のせいなのか?