ピアノ上達のカギは家族という援軍
NHK「3か月でマスターするピアノ」の7回目は「コツはウルトラゆっくり~両手で弾いてみよう」。
あれ? 前回よりも石丸さん、寺田さんともに、すごくよくなっている。
どこがよくなっているかというと、押えた和音がちゃんと鳴っているのだ。
特に寺田さん、「革命」の右手の和音が、前回までは蚊の鳴くような音だったのだが、今回はちゃんと音が出ている、鳴っているよ!
これはきっとよほどおウチで練習されているのだろう。
どうやらお二方とも、ご家族に強力な援軍がいらっしゃるようだ。
石丸さんちの娘さんは、お父さんの連弾相手をしてくれるし、寺田さんちの娘さんは、どっちがお母さんかわからないほど、寺田さんをサポートしている。
娘さんの話によると、寺田さんは最初、ショパンの「革命」という曲を知らなかったそうだ。
それで娘さんといっしょに調べながら、最初はことの重大さに顔面蒼白になりつつ・・・
ところが、今では娘さんが、
「あれ、今のは母が弾いているの?」
と疑うぐらいに成長し、それを言うとお母さんはドヤ顔になり、という楽しいエピソードを披露してくれた。
いやぁ、楽しい母と娘である。
この分だと寺田さん、「革命」を弾けそうだ!
プロもやっているウルトラゆっくり練習
本田先生のアドバイスで私にもなるほど!と思わせてくれたのは、ウルトラゆっくり練習。
本田先生は、初めて両手で弾くためのひとに有効なアドバイスとして言ったようだが、これ、実は私がいつもクラシックピアノの先生に言われていることでもある。
そしてゆっくり練習は、教師であり、プロピアニストである先生自身も実践されているとのことだ。
しかし、ゆっくり手指を動かすことによって、脳に動きを沁みこませることの大事さを私がわかりかけてきたのは、つい最近。
それも、ついつい速く弾ければ上手になったような錯覚を起こす私は、ついおろそかにしてしまいがちな練習方法なのだが。
でもやるぞ、これからは!
音型は覚えたもの勝ち
あと、ショパンの革命を寺田さんが弾いているときに、本田先生は、
「左手のパターンは覚えてしまいましょう」
というのがあった。
ああ、これだな、と思った。
いつの頃からか、クラシックというのは楽譜に忠実でないといけないと鵜呑みにした私は、ついつい楽譜をガン見してしまう傾向がある。
覚えてしまえばいいだよ!それくらい、できるだろ?
そうしたら暗譜のときにずいぶんラクになるはず。
さらに本田先生は、左手を動かしながら右手のメロディーを歌ってみましょう、とも言っていた。
本田先生はこれを「左手でやるひとりカラオケ」と呼んでいるらしい。
これはむずかしいフレーズの場合は口三味線で歌いながら弾きましょう、という私の先生の教えとちょっと似ているのか?
これは明日以降(きょうはもう練習しない)、試してみようと思う。
口を使う動作と指を使う動作には、関連性があるのかなぁと推測しているが、ちょっとやってみないとわからない。
私ができないジャンケン体操
これまでピアノを弾いてこなかった人には、それぞれ違うことを両手で弾くというのはハードルの高いことらしい。
なんて言えば上から目線の発言になるだろうか?
しかし自転車に乗れる前から、ピアノは両手で弾けた私は(あくまでたまたまなのだが)このハードルの高さが実感できなかった。
ところが番組の最後で、両手演奏に慣れるために、ジャンケン体操なるものをやってみましょう、というのがあった。
これは一人で、常に右手が勝つようにジャンケンをするもので、例えば、
右手がチョキなら左手がパー、右手がグーなら左手がチョキ・・・
これ、私できない!! スローでやってもむずかしい!!
え~~ ショックだ!!
これができなくても両手で弾けるから、本田先生、免除してくれませんか?