片耳にiPhoneをあてて思い出した鶴田浩二さん
これは昨日の記事のつづきみたいなものである。
世の中には機械のアレコレに強い人がわんさかいらして、もちろん音楽についても造詣が深く、そういう方から見ると、
「このおばさん、何やってんの?」
と言われるレベルの話なのだが、一応顛末を書いておくことにする。
まずiPhoneのボイスメモでは音量が小さすぎて、アンサンブルのお相手にはなりにくく、iPhoneを耳にあてて、空いたほうの手で弾いている、というところまで書いた。
しかしこうやっていると、自分が鶴田浩二さんになった気分である。
ところで鶴田浩二さんをご存じのかたは、まちがいなく還暦以降ではないだろうか?
かく言う私も、彼が二枚目俳優で鳴らしたころは知らないのだが。
私が知っている鶴田浩二さんは任侠映画のスターであり、片耳に手をあてて歌う独特の歌唱スタイルで知られた歌手であった。
パソコンに移してVLCメディアプレーヤーで聴けば?
別に鶴田浩二さんスタイルがいけない、というのではないのだが、あまり効率がよいともいえず、もうちょっとましな方法はないか、と考えたところ、ボイスメモをパソコンに転送したらいいのではないか、と思いついた。
どうしてこれを先に思いつかなかったのだろう。
考えてみれば、ジャズピアノのレッスンでは録音は「マスト」なので、師の演奏ばかりでなく、私の演奏や、くだらないおしゃべりもみな録音している。
そしてその録音の肝心なところを探すのに、ボイスメモはあまり適していないため、わざわざパソコンに移してVLCメディアプレーヤーで聴いていたのだった。
パソコンは一人アンサンブルの優秀なお相手だ
そこでボイスメモの「共有」から「メール」を選び、自分のパソコンメールアドレスに転送する。
これが不思議に時間がかかるのだ。
いつまでも「送信トレイ」にとどまっていることがよくあるのだ。
どうしてだか、いっぺん本腰をいれて調べないといけないね。
でもきょうは時間がないからパス。
さて、メールでパソコンに届いたファイルをVLCメディアプレーヤーで再生してみる。
おー!結構大きい音がでるではないか!
パソコンの音量を70くらいまであげると、これはもうリッパに誰かほかの人が、ピアノを弾いているレベルである。
私のはノートパソコンだから音質もしれているが、デスクトップ型のパソコンをもっていたら、もっといい音もするのではないか?
子どものときの一人遊びと変わらない
これで楽しくアンサンブル!といきたいところだが、ふだん両手で弾いているのに慣れてしまうと、意外に片手だけというのはミスがでてしまうなぁと感じた。
とくに右手だけで弾いていて、左手に対応した休符があるとき、左手を弾かないとその休符の長さがあいまいになってしまう。
だから、そのあいまい休符に満ち満ちた右手録音に左手をあわせようとすると、
「あれ? なんかあわへん。おかしいなぁ。なんでやろ?」
ということになる。
思えばこういう練習って、もっと早い段階、せめて譜読みのときにバッチリやっておくべきだったんだね。
こんどからはもっと早くはじめよう、一人アンサンブル。
この練習方法が、理にかなっているかどうかはわからないが、いろいろやってみるのが結構楽しかった。
そう、私にとってこういうことは、子どものときの一人遊びの延長なのだ。
あの頃は風船を手に持って、ちゃぶ台から何回も飛び降りる実験もした。
いつか風船の力で、からだが浮くかもしれない、と思ったのだ。
まぁ、それと変わらないレベルなのだ。