年下の友が好きなJポップスはあいみょん
きのうの記事でも書いたように、私はいまどきの曲、つまりJポップスをあまりに知らないので、まず2人のジャズ友に訊いて見た。
「最近の曲でなにか好きなのってある?」
彼女たちは友とはいえ、年齢差は15歳ぐらいある。
もうこれは壁といってもいいぐらいの障壁である。
すると1人が、あいみょんが好きで、最近は夜な夜なギターを弾きながら「そんな風に生きている」を歌っているのだと言う。
もう1人も、
「私もあいみょん好き!」
と言っていたから、これはちょっと知っておいたほうがいいのかもしれない。
あいみょんについては名前は知っている。
しかし歌を聴かされて、「これは誰?」と聞かれたとしても答えられない。
それに私は「あいみょん」をどう発音していいのかもわからない。
つまり、「あ」にアクセントがきて「いみょん」が下がるのか、「あ」よりも「い」にアクセントがきて「あいみょん」となるのか?(これって文字にしてもわからないよね)。
要するに私のあいみょんについての知識はほんのわずかだということである。
まあ、いい。
あいみょんの「そんな風に生きている」
とにかく「そんな風に生きている」をYouTubeで聞いて見た。
歌詞の一部を下に書き写すと、
その気になれば私だって
不幸みたいな顔はできる
それでよければいつだって
いつだってそうしてみせるわそんなことで救われるなら
早いことプライドも捨てた
それでよければいつだって
いつだってどん底に落ちた女のふりして
適当に頭を撫でられ
食べていく
なんかこういうのを聞くと、
「そこのお若いの、まあそんなに難しい顔せんでもええんちゃう?」
と喉まで出そうになる。
私はもう、どうしようもないおばばであろう。
そしてその歌い方といい、歌詞といい、どこか既視感があった。
そうだ、吉田拓郎だ!
吉田拓郎の「今日までそして明日から」
例えば、吉田拓郎の1971年のヒット曲に「今日までそして明日から」というのがある。
歌詞の一部を下に書くと、
わたしは今日まで生きてみました
時にはだれかの力を借りて
時にはだれかにしがみついて
わたしは今日まで生きてみました
そして今 わたしは思っています
明日からも
こうして生きて行くだろうと
なんか、似てないか?
雰囲気というか、匂いというか、若さゆえの青さというかが、あいみょんの「そんな風に生きている」と?
そう思ったので、あいみょんを教えてくれた友に、
「怒られるかもしれませんが、吉田拓郎の女性版に思えました」
とラインした。
するともう1人の友が、
「ウケた!!!」
という返信がきた。
しかし彼女は吉田拓郎の歌をほとんど知らない、というのだ。
ああ、年齢差15歳!!
吉田拓郎の「夏休み」をひっそりと聴く
そこで私は拓郎の歌をもじって、塾講師をしている彼女に、
「あなたは姉さん先生なんだからね、小学生をがっかりさせちゃいけないよ!」
と書いたが、これもまったく通じなかった。
そこで私は吉田拓郎の「夏休み」のリンクを送り、
「いい曲だから、知っておいても損はないと思うよ。
私は夏が近づくたびにこの曲を思い出すのだから」
と付け加えた。
彼女は、
「そこまでいうのなら、いつかじっくり聴いて見ます」
と言ってくれたが、本当に聴いてくれるのかなぁ。
疑わしいものである。
しかし、私も私。
最近の曲のことを年下の友人に聞いておきながら、最終的には自分の趣味のものを聴け、と押しつけがましく言っている。
これだから老人は嫌われるのだ。
もうやめておこう。
そしてひっそりとひとりで、「夏休み」を聴こう。