夢でささやくピアノ

ジャズピアノとクラシックピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

語学の習い方にもこつこつ女性派といきなり男性派があるのかもしれない

国語学習にも2通りあるという仮定

きのうの記事の続きはいずれまた、と思っていたが、そうこうしているうちに忘れて、つじつまがあわなくなってきそうなので、きょう書くことにした。

念のため、きのうの記事ってなんやらほい?の方のために↓にリンクを貼っておく。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

要は、ピアノ学習のしかたには2通りあり、

  1. 女性に多い=易しいものから難しいものへと段階的に学習していく基礎練習重視派
  2. 男性に多い=基礎練習を軽視して、いきなり難曲に挑む冒険派

というきわめてざっくりとしたカテゴリーの分け方である。

それが外国語学習にもあてはまると考えたムッシュー先生は、以下の2型に分けた。

  1. 文法を重視し、段階的に学習していく ➡ apprentissage par palier (段階を踏みながらの学び)
  2. 文法はまったくやらず、いきなり現地で暮らしながら覚える ➡ immersion totale (環境に首までつかること)

実践で日本語を習得したムッシュー先生

20年以上前に来日したムッシュー先生は、当初まったく日本語が読めもせず、話せなかったらしい。

だから買い物に行くたびことに、新しい単語をひとつずつ覚えていったそうだ。

しかしそのうちに日常生活では不自由はしなくなったものの、上達に限界を感じることもあって、日本語学校に入学して一から日本語を学んだそうだ。

そしてフランス語の会話学校を日本で経営する今、文法は知っているはずなのに、会話ができないというか、積極的に会話に挑戦しようとしない日本人に少々いらだっているようでもある。

こういう生徒が上達を目指すには、もう現地で生活するしかない!と先生は思っているようだ。

実践で覚えた外国語は必ず身につくが

でもね。

令和のこの時代、留学生数はバブル期の80年代と比べて大幅に減っているようだ。

為替の問題もあるだろうし。

それにわざわざ外国へ行かなくても、ネットでナマの外国語がいつでも聴ける時代なのだ。

だから外国語を学ぶためだけに、わざわざ現地で暮らす必要はない、ともいえるかもしれない。

そうかもしれないが、自分の発音がヘンなせいで、店員さんに妙な顔をされた経験があればこそ、「これではいかん!」と奮起するきっかけになるだろう。

例えば私は、不愛想なパン屋さんの店員さんに、バカにされないため、店に行く途中ずっと

Une demie-baguette, s'il vous plaît バゲットを半分ください)」

を口の中でもごもごと繰り返して練習したものだ。

また私は、日本でもフランス語の文法を習ったが、当時の日本の学校ではディクテ(書き取り)の習慣がなかったため、渡仏してからはディクテでさんざん苦労した。

そういうことをあれこれ考えると、語学の習い方はどっちが有効なのだろう?

こつこつ文法の女性派?

あたって砕けろの男性派?

バランスが大事な外国語学

ムッシュー先生の結論は「なんでもバランスが大事」ということだった。

つまり文法を軽視してもいけないが、実践も大事なのである。

私としては白か黒か、どっちがはっきりせい!と言いたいほうなのだが、コトはそんなに簡単ではないらしい。

しかし、とムッシュー先生は続ける。

「それにしても日本人は文法にこだわりすぎる」

そうなんですかねぇ。

やっぱり、いきなり難しいものに挑戦する気概に欠けている日本人が多いということなのか?