「月の光」のゴールが見えてこない
クラシックピアノのレッスンで、基礎練習のバーナムと並行してやっている曲は、去年の12月からドビュッシーの「月の光」これのみである。
そして先日のレッスンで早くも5回目のレッスンとなった。
果たして先生が、「よくできましたね、この曲はもう終わりにしていいんじゃないですか?」という日はくるのだろうか?
これまでの先生と比べると、完成度のハードルがずっと高い今の先生だから、たぶん時間はかかるだろうなぁと思っていた。
しかし自主練だったとはいえ、もう譜読みは完全にできあがっている状態でレッスンに持って行った曲である。
なのに今のところ、ゴールの日はまったく見えてこない。
ひょっとして9月の発表会までずれこんで、発表会にこれを弾くことになるのだろうか?
なんかちょっと想定外なのだが。
2連符や6連符を甘くみてはいけない
完成まで時間がかかっている理由のひとつに、この曲に頻出する2連符や6連符について、私が甘くみていたことがあげられるだろう。
この曲は8分の9拍子だから、1小節につき8分音符が3×3の9個ならんでいる。
この3のところに2を放り込むわけだね。
ということは3÷2=1.5
試しに左手で3回机を叩く間に、右手で2回机を叩く・・・
これはできるよ、私にだって。
しかし図1のように、タイでつながっているところは、タイのあとの音符が早くなる傾向がある、と先生から言われた。
「タイで弾かない音符の間隔をよぉく感じて!」
感じるってどうしたらええの?
ここは「メトロノームを♩=45に合わせて練習してください」と言われたので、家で繰り返し練習した。
弾くだけでなく、歌ったりもした。
「レミシラーファ ミファミレーシー」とね。
その甲斐あってか、5回目のレッスンでは、メトロノームはもう卒業してよい、と言われた。
ほっとしたよ。
リズムが苦手な人にはキビしい?月の光
そして先生はある生徒さんの話をされた。
「ドビュッシーの『月の光』をやりたいというので、いいですよ、と言ったんですけれどね。
そのかたはリズムがちょっと苦手なんです。
だから『月の光』みたいな3拍子の曲で、2連符や6連符がいっぱいでてくるのはちょっとむずかしいかな、と思ったんですけれど」
え?それ、他の生徒さんといいながら、私のことじゃないよね?
ひょっとして私のこともこんな風に他の生徒さんに言われてるのかな?
なんでもその生徒さんは、昔「月の光」をレッスンでやったことがあるそうだ。
しかしそのときに2連符や6連符について、何か言われたことがなかったら、当時の先生は最初から諦めていたのかもしれない、と言ったそうである。
いやいや、そうじゃないよ。
今の私たちの先生は完璧主義者なんだよ、と私は思いたい。
だって私はリズムが命のジャズをやっていて、拍の取り方で注意された経験はほとんどないもの。
だから今回の連符での「早すぎる!」「遅すぎる!」というご指摘には、結構凹んだのだ。
リズム練習の動画ご紹介
今回私がリズム練習に使ったのが以下の動画。
最初は単純。
でも1:29から難易度はあがってくる。
裏拍が充分に感じられれば調子もでてくるようだ。
そして次はレベルがもうちょっとあがる。
とくに後半。
一筋縄ではいかない箇所もでてくる。
しかし打楽器をやっているひとには、こんなの朝飯前だろうなぁ。
うらやましい。