バーナムピアノテクニックの長い道のりが続く
今のクラシックピアノの先生にお世話になりはじめてから5か月。
レッスン回数はちょうど10回になった。
それにあわせたわけでもないだろうが、最初から基礎練習として使っている「バーナムピアノテクニック2」のグループ1がようやく終了した。
「バーナムピアノテクニック2」は全部でグループが5つあるから、単純計算するとこの本が終わるのは1年8か月後。
尚、「バーナムピアノテクニック」は4まであるらしく、グループ別のナンバリングはわからないが、2と一緒と仮定したら、全部終了するまであと5年10カ月もかかることになる。
ひぇー!!
その頃には私はすでに古希を余裕で超えていることになるんだけど。
その年までピアノが弾けるのか?
いや、弾けるだろう。
ジュリー(沢田研二)も76歳にして健在だし。
と楽観的。
バーナムピアノテクニックで気がぬけない理由
ところで「バーナムピアノテクニック」の譜面づらはやさしく、これをひとりでやっていたらかならず、「あほらし」と思って放り出すだろう。
私がまがりながりにも、毎日20分-30分かけてこれを練習できるのは、先生がレッスン中にとんでもない変化球を投げるからである。
たとえば両手順行の上行2オクターブの課題があれば、
「では右手順行3オクターブ、左手逆行3オクターブでやってみましょう」
とか、和音の課題であれば、
「次は違う調で、そうですね、イ長調はどうでしょうか?」
などと言われ、私はバットに当てる、じゃなかった、間違えずに弾くだけであっぷあっぷになる。
そうしていると左手の中指がピンと伸びているとか、上腕部が固くなっているとか、フォームについてあれこれ指摘される。
まったく少しの気も抜けないのだ。
音価を揃えるには呪文を唱えながら
新しく始めたグループ2では8分音符、16分音符、6連符の音価を揃える課題があった。
私は自分ではできている気でいたが、6連符のほうがどうしても最後の音が長くなってしまう。
これはどうしたものか?
すると先生は、8分音符は
「たまご たまご たまご」
16分音符は
「オムレツ オムレツ オムレツ」
6連符は
「たまごやき たまごやき たまごやき」
と唱えながら弾けば、音価が揃うと言う。
試しにやってみると、おお、このたまごシリーズは効果抜群だ!
アリス=紗良・オットさんの練習方法
しかしこの練習方法には、なぜか既視感があった。
そうだ、ピアニストのアリス=紗良・オットさんがYouTubeにアップしている、みずからの練習風景である。
これについては去年の12月に記事にしていた。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
動画をあえて下に再掲させていただくと、2・2・3・2・2のフレーズを弾くとき、
「なま なま たまご なま なま」と言いながら弾いている(2:14あたり)。
たまたま今回はアリスさんも「たまご」を使っているが、「たまご」が効くのではなくて、3連符のばあい3文字ことばだとなんでもいいと思う。
例えば「トマト」もいいかも。
「きゅうり」はきゅうで長く伸びてしまうから、あまり適切でないかもしれないね。
そして地名や姓名もいいかもしれない。
「なごや」とか「すずき」とか。
1拍=16分音符だと「たまねぎ」「ひろしま」「はままつ」はどうだろう。
要はどんな練習も工夫しだいで改善できるってことだよね?