福山さんの「クスノキ」が平和祈念式典で合唱
8月5日のNHKクローズアップ現代では、人気歌手・俳優の福山雅治さんがゲストだった。
なんでも2014年に彼が発表した「クスノキ」という楽曲が被爆80年にあたる今年、長崎の平和祈念式典で合唱されるそうである。
私は「クスノキ」という楽曲のことも知らず、長崎には原爆を生き延びたクスノキがあることも知らなかったので、へぇ~と思いながら番組をみた。
今では合唱曲としても彼の「クスノキ」はいろいろな形で歌われているらしいから、知らない私のほうが無知なのであろう。
そこで初めて聴いて見て、「おお、なかなかいい歌やん!」と思った。
歌詞もすばらしい。
「・・・人々の営みを
歓びをかなしみを
ただ見届けて
我が魂は奪われはしない」
そうか、クスノキさんは500年前ぐらいに生まれているから、文語調がぴったりくるんだね!?
ピアノとギターだけが伴奏の「クスノキ」
この「クスノキ」が2014年に発表されたときの、アレンジはピアノ伴奏にギターがはいるシンプルなものだったそうだ。
ということは下の動画のやつ?(なにぶんにも私は福山さんの大ファンというわけではないので、間違っていたらごめんなさい)。
これはこれで全然悪くないと思うが、発表当時はあまり話題にならなかったそうだ。
ストリングスや合唱がはいった「クスノキ」
そのアレンジを見直して、ストリングスや合唱パートもいれることによって、現在よく聴かれているヴァージョンになったらしい。
ということはアレンジって「馬子にも衣装」みたいなものだろうか?
ピアノとギターだけの伴奏ならTシャツにジーンズみたいなものだが、ストリングスというドレスや合唱というメイクも施したら、やっと大衆も振り向いてくれたとか?
そうでもあり、そうでもないとも。
そうでもないとしたら、歌のテーマがシリアスなだけ、世の中に浸透するには時間がかかったということではないのだろうか?
現在のフルヴァージョンは以下の動画のものらしい。
私のイチ推しはパイプオルガン伴奏の「クスノキ」
ところがね、私は偶然、私好みの「クスノキ」を見つけた。
パイプオルガンの伴奏版である。
YouTubeの紹介文には「浦上天主堂 パイプオルガン 井上鑑さん」とあるけど、あのアレンジャーで有名な井上鑑さんのこと?
福山さんのファンには怒られると思うが、私にはギターが入らないほうがよかった。
パイプオルガンだけで、そしてもっとバッハ的なアレンジだともっとよかった。
ああ、そして今回は見つけられなかったけど、弦楽四重奏がバックのがあればいいのになぁ。
とにかくこの歌がさらに有名になればカヴァーの数はもっと増え、質の高い音楽が聴けるであろうことを期待している。
くすのきって兵庫県の木なんだけど
調べてみたら長崎県の木はヒノキ・ツバキだった。
ところが、くすのきが県の木として指定されている兵庫県では、くすのきの大木が市民の木として知られているのだ。
下のくすのきは神戸市中央区「相楽園」にある樹齢500年のくすのき。
このブログでも2024年5月3日の記事でご紹介している。
くすのきって本当に生命力が強いんだね。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com