バイデン大統領選挙戦から撤退声明
バイデン大統領が選挙戦から撤退するんだって?
ああ、やっぱり。
実は先週の金曜日、フランス語のムッシュー先生とこの話に熱がはいったばかりなのだ。
先生の意見では、
「あんな老人にアメリカ大統領はもうつとまらない。
さっさと次の候補者にバトンを渡すべき」
というものだった。
でも私はバイデンさん支持でもないのだが、不思議に思うことがある。
彼がお年を召しているのは前からわかっているし、言い間違いは若い人にも起こるという記事も書いたばかりであるので。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
「どうしてアメリカの大統領は身体的にすぐれていないといけないんでしょうか?
私は必ずしもその必要性はないと思うんですが。
太古の昔から村には長老というのがいて、その人は自ら武器を取って走ったりしないものです。
例えばクロサワの『七人の侍』で、『野武士から村を守るためには侍を雇うしかない』という英断を下したのは、いつも座っている長老だったはずです」
しかし知識と経験だけではアメリカ大統領にはなれないものらしい。
とにかく身体能力にも秀でた強いリーダーでなくては!
トランプに勝てる候補は誰?
ムッシュー先生によると、
「とにかくトランプ再選を阻止しなければならない、彼に勝つためには誰がいいのか?」
ということになるのだが、
「ミッシェル・オバマがいいと思うんだがな。
On dit qu'elle est très intelligente (彼女はすごくアタマがいいらしいよ)」
「でも選挙にでる気はないってずっと言われてますよ」
「ならハリスでもいいな。
とにかく今の副大統領だから、実務経験は充分あるってことだし」
「でもあんまり人気はないらしいですよ」
「La popuralité, ce n'est pas le tout!(人気がすべてではない)」
どうも私はムッシュー先生に逆らうことばかり言っているみたいだ。
あげくに
「このままだと99%はトランプが次期大統領になると思います」
と言って先生をがっかりさせた。
トランプが大統領になったら日仏に起こること
トランプが大統領になると、日仏両国に悪いことしか起こらないと先生は言う。
そうなんだろうか?
私には「日本は防衛費をもっと負担せよ!」と言われることぐらいしか思いつかない。
それも困ったことには違いないけれど。
「ウクライナはどうなる! このまま見捨てるのか!」
ああそうだな。
そう言えば共和党の誰かさんが、
「ウクライナがどうなろうと知ったことではない」
と言っているのをネット記事で読んだ。
私たちは今ひょっとして歴史の転換地点にいるのかもしれない。
そうとはわからないだけで。
未来に大変なことが起こるかもしれないのに、私は呑気にピアノを弾いているわけだ。
でも逆に言えば、何が起こるかは誰にもわからないから、とりあえず今やっていて面白いことをやるしかない、それのどこが悪いん?と開き直っている。
それにアメリカ大統領が誰だの、フランスの極右はどうだの、と適当なことを言える語学レッスンのいいところだろう。
こういう話題はだいたいデリケートだし、友だちにふっても引かれるだけだろう。
SNSで発信すれば炎上するかもしれないし。
でもこれからはチャットGPTのせいで語学学校に通う人はだんだん減るのかもしれない。
何にしても先が読めない世の中になった。