夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

シューマンって手が大きい人だった?想定外の10度連発

ロベルト・シューマン(1810-1856)

シューマンアラベスク」では左手が届かない箇所多数

たぶん私のシューマンに対する知識があまりにもいい加減だったのだろう。

彼の「アラベスク」の練習を始めて数日となるが、曲への惚れ込み度には変化がないものの、要求される技術面については、

「あれー?こんなんだっけ?」

と思うことが数か所ある。

とくに中間部の左手では手が届かない箇所が多く、とりたてて手が小さいほうでもない私としては、

シューマンって手の大きい人だっけ? ラフマニノフみたいに?」

という疑問でいっぱいになった。

「そんなん知らんかったわ!」

と自分自身にひっこみを入れながら。

私がシューマンについて知っていること

しかし私はシューマンについてどれほどのことを知っているのだろう?

知っていることと言えば、

  1. 奥様が有名な才能あるピアニスト、クララで、彼女との結婚は彼女の父親の猛反対を押し切って成就させたものだった。
  2. クララとは8人の子どもに恵まれた(育児に追われてクララは練習時間の確保に苦労した。)
  3. 最初ピアニストを目指したが、指の強化のための機械を使って指をダメにしたとか、固い板を鍵盤代わりにしたからとか、諸説がある。
  4. 現在の研究では、死因は梅毒の治療に使われた水銀中毒のため、というのが定説になっているようで、彼の晩年の精神疾患も水銀中毒によるものとされているようだ。

私は以前、4の水銀中毒については「19世紀やもんね、お気の毒に~」といわば現代人の上から目線でみていたが、コロナの件で物の見方が一変した。

きっと後世のひとたちは、私たちのコロナ対応のことを、「21世紀やもんね、医療も遅れてたのね」と気の毒がるだろう。

私たちに19世紀の医療の遅れ、間違いを嗤う資格はないと思う。

本題に戻るが、シューマンのことをほぼ何も知らない私は、まず彼の作品では10度の開きが頻発することをアタマに入れておいたほうが良さそうだ。

届かないところは右手で弾く?それともアルペジオ

左手で届かないところは、解決策として大きく分けて、(1)空いている右手の指で弾く(2)左手のアルペジオにしてしまう、の2通りがある。

(1)の空いている右手の指で弾いてどこが悪いの?かまへんでしょ!というのが下の例。だってバッハではしょっちゅうこんなことやっているし・・・しかし先生に聞いてみないと正解はわからないのでただいま保留中。

そして右手の指でもカバーできないので、左手アルペジオにするしかないでしょう?だって音を省くよりましでしょう?というのが以下の例。

 

左手のアルペジオはあまり得意ではないので、こういうのに遭遇するとあまり嬉しくない。

手が(指が?)柔らかくないせいか、どうもきれいに流れないで、一音一音がバラバラになったようにしか弾けないのだ。

迷い道で見つけた道標のような「さいりえ」先生の動画

どうやらここだけは何回も何回も練習する必要がありそう、とタメ息をつきながらアラベスクに関する動画を漁っていると、これまでバッハアーティキュレーションについて、動画でたびたびお世話になったさいりえ先生の記事と動画がみつかった。

note.com

とてもわかりやすい記事で、わかりやすい動画も添えてある。

下の手の柔軟体操などは、まさに手が固い私のために教えてくださっているのかと思うほど。

www.youtube.com

そしてアルペジオの弾き方については、今まで何の工夫もなく、ただ手首を左から右に動かしていたが、ポジションを覚えこませるように手首を動かせばいいのだ、ということを知った!

ああ、今回もYouTubeのおかげで救われそう!

山道で道に迷っている途中、偶然道標を見つけたかのように嬉しくなってしまったよ!

www.youtube.com