新しい先生からリストの提出を求められる
新しいクラシックピアノの先生から、初回のレッスンでは、「これまでに弾いた曲とこれから弾きたい曲のリスト」をもってくるようにというお達しがあった。
今後、レッスンを進めるうえでの参考にしたいので、ということである。
なんか、私は感激してしまった。
だって今までの先生は、私がやっている曲さえ把握していなかったことが多いし、新しい曲を決める上での助言もなく(私がお伺いをたてなかってせいもある)、「〇〇はもうやったことがあるのかしら?」と聞いてくれたこともなかったからである。
要するに、関心を持たれていなかった、ということだな。
ところで「これまでに弾いた曲」のリストなどは、たいていの大人のピアノ学習者は几帳面につけていると思う。
しかし私は根がやっぱり、大雑把というか、ずぼらなので、こういうものをつけたことがなかった。
いいわけとしては、「過去を振り返ってもしょーないし」だと思う。
しかし先生は私の過去にも関心を持ってくれようとしているのだな。
私は嬉々として、エクセルで表をつくりはじめた。
これまでやった曲数の少なさに愕然
できあがった表をみて、私はあまりの曲数の少なさに愕然とした。
「やった曲」を「レッスンしてもらった曲」と理解しているので、自主練でやったショパンの「幻想即興曲」とか、ドビュッシーの「月の光」とか「亜麻色の髪の乙女」とかはいれていない。
だって、今さらそれらをやりましょう、といわれたってもう、私にとってその曲の賞味期限は切れているのだ。
1曲の合格をもらうために2か月かかっている
楽章のひとつを1曲として数えてみたら、全部でたった83曲!
レッスン期間は5歳から15歳までとして、約10年。
再開後の2020年から2023年の4年をたして通算14年=168カ月。
168 ÷ 83=2....
となるから、だいたい1曲の合格をもらうために2か月かかっていることになり、きわめてアバウトな計算ながら、核心をついていると思う。
人生は短いのか長いのかよくわからないが、クラシックピアノの修行というのはちんたら、ちんたらやっていたのでは、あっというまに時間だけが過ぎていくのだなぁ、と思った。
反して子どものときから音大を目指す方は、一日何時間練習するのか知らないが、高校卒業時でもう、平均律、ショパンエチュード、そしてベートーヴェンのソナタが何曲か暗譜で弾けるのだろう。
いやぁ、すごいもんだ。
何歳までピアノが弾けるのだろう?
ところで私は何歳までピアノが弾けるのだろう?
このブログでも記事にした、世界最年長だったピアニスト、コレット・マゼさんは昨年、109歳でお亡くなりになった。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
コレット・マゼさんは108歳までピアノを弾いていたようだから、私も右へならえ!といいたいところだが、そこまで生きる頃にはもうおカネがなくなってしまう・・・
見積としてはあと20年として、240カ月だから、2か月に1曲合格するとして120曲か・・・
けっこう多いような気もするが、さすがに80代ともなると、テンポの速い曲はもう無理だろう。
だからテンポが遅い曲、ルバートだらけの曲はもうちょっとあとのお楽しみにおいておこう、などと思ったりするのだ。