新年の抱負なんかまったくなかった
長年フランス語の語学学校に通っていて辟易した質問がある。
それは、
Quelle est votre résolution pour la nouvelle année?
(あなたの新年の抱負はなに?)
というもの。
こんな決まりきった文句、日本人のほうが言いそうな気がするが、これまで日本人からきかれたことがない。
私は計画性のない人間なので、ある若いフランス人の男性講師に、
「新年の抱負なんてまったくない、いつもそう」
というと、
「ほんとうに変わったひとですね」
と言われたことさえある。
この講師は年齢は若いが、考え方はかなり保守的、伝統的なかただったという印象がある。
そこで、年齢は熟しているが、ちょっと翔んだ発想の持ち主だった女性講師に聞くと、
「フランス人はよくこの質問をするのよ。
なぜだか知らないけど。
たいていは来年こそ禁煙・禁酒するとか、体重を減らすとか、そうことよね」
と言っていた。
ちなみに私はタバコを吸わないし、お酒は体質上受け付けない。
体重は若いころこそ、もうちょっと減らしたいと思ったこともあったが、今ではそんなに食べられないので、太る心配もない。
だから新年の抱負、と言われてもねぇ~
アタマのすみからすみまで探しても、でてきそうにないのだが。
思いつきはある日突然やってくる
もちろん、こんな私にも、
「そうだ!〇〇しよう!」
と思いつくことはある。
わかりやすい例でいうと、クラシックピアノのレッスンを半世紀ぶりに受けてみようとか、ブログというものを書いてみよう、と思いついたのだ。
今思うと、思いついた時期はどちらも初夏、盛夏の頃で、新年ではない。
そしてその思いつきは「ある日、突然」私のアタマに舞い降り、実行に移す、つまり体験レッスンを申し込むとか、ブログのサービス会社を決めるまでにかかった日数は、約1週間ぐらいだったと思う。
熟慮に熟慮に重ねたわけではないのである。
こういうのって、なすがままに、というか、歌で言えば「レット・イット・ビー」ではないのか?
別に座右の銘にしているわけではなく、小室圭さんのマネをしているわけでもないんだけどね。
ポールがピアノのミスタッチ?
ところでかのビートルズの「レット・イット・ビー」だが、途中ポールがピアノのミスタッチをしているのではないか?という動画をみた。
なんでも2分59秒あたりで、ギターソロが終わって3番がはじまったところらしい。
動画の投稿者様によると、ポールはAmのコード、ラ・ド・ミを弾く代わりに、間違って一音ずらしてしまって、Bm♭5(シ・レ・ファ)を弾いてしまったかも?というのだ。
ただし、投稿者様も言っているが、おかしいわけではないけれど、というぐらいのミス(?)らしいのだが・・・
来年こそ理論に強くなる?
でもね。
私に言わせると、全然おかしないよ。
かっこええやん!
いつもいつもAmのラ・ド・ミでは、変化がなくて面白ないやん。
ここはAmの代理コード*1のEm(ミ・ソ・シ)に9thのファを加えたと解釈もできるんやないの?と私は小さい声でいいたい。
なぜ小さい声で、というと、巷には熱狂的なビートルズファンが多数いらっしゃって、私ごときが間違った説を唱えると炎上しそうだからだ(こんなブログで炎上するものか、という声も聞こえてきそうだが)
それに私はコード理論に強くない。
いや強くなりたい、とつねづね思っている。
しかし理論の本を読み始めると、催眠術にかかったように眠くなるのだ。
あ、そしたら、新年こそ理論をマスターすること、と言えるやん!
そうや、私にも「新年の抱負=une résolution pour la nouvelle année」があるやんか!
というのが、きょうの記事のオチ。
でも基本の生き方はやっぱり、「Let it be (レット・イット・ビー)だと思う。
それもスローなやつ。
*1:構成音が似ているコードを元のコードの代わりに使用すること