ブーニンのバッハイギリス組曲6番ガヴォットが好きだった
最初にバッハイギリス組曲6番ガヴォットを聞いたのはブーニンだったと思う。
たしかこれがはいっていたCD持っていたんだよね。
でも今手元にない。
断捨離してしまったのだろうな。
きっとほかの曲はあまり気に入ってなかったからだと思う。
とにかくイギリス組曲6番ガヴォットは気に入っていて何回も聞いていた。
昔からアップテンポで短調というのが好きだったみたいだね。
私の根拠のないイメージでは冒頭の四分音符がタンバリンをタン、タン、と叩く感じ。
そして次のトリルのところでタンバリンを振って鈴の部分をシャラシャラ鳴らす、だったんだけど本当の踊るほうのガヴォットはどうなんだろう。
久しぶりにブーニンのを聴いて見た。
あ、これこれ、懐かしいね。
そう思ったから、ピティナステップで「月の光」を弾いた後のレッスン曲は、バッハイギリス組曲6番ガヴォットに決めたのだった。
トリルが14個もでてくる
でもこれは最初に想像した通り、私には簡単ではなかった。
トリルがやたら多いからである。
ざっと数えたところ14個もあった。
幸いなことにほとんど右手なのでまだよかったが、それでも美しいトリルが入れられる箇所は3-4割ぐらいか。
野球の打率で3-4割なら大したものだが、クラシックピアノのトリル成功率だと壊滅的である。
なんとかならぬものか?
その冒頭部分は下記のとおり。
トリル克服のための、下手な考え休むに似たり
弱点を克服するためには、ただ同じことを繰り返し練習するだけではだめだろう。
効率の良い練習方法がどこかにあるはず!といろいろ考えてみた(できるひとにはお笑い草だろうが)
- 指使いを替える:何も考えなければ最初のところはシラシラシラソラ(4343 4323)と弾くのだが、これを(4242 4323)とか?指が隣接する4343は私には特に弾きにくいのだ
- 手首を通常より上げる、もしくは下げてみる
- 脳の指令と口は連結しているみたいだから、シラシラシラソラを弾きながら口でもシラシラシラソラと唱えてみる
- 4343が弾きやすくなるように、右ひじを右方向に張り出して弾いてみる
- 親指で押さえる二分音符の長さを四分音符ぐらいに短くしてトリルを弾きやすくする(これ、たぶんダメだろうね、バッハだから)。
このうち、効果がありそうなのは、手首をあげて、手の甲が上からの紐で操られているようなイメージで、口でもシラシラシラソラと唱えながら弾く、ということに落ち着いた。
でもやっぱりわからない。
あしたになったら、
「やっぱり、やーめた!
どれもこれもあかん!」
というふうになりそうである。
でも今さらトリルを克服するために、ハノンやツェルニーからやろうとは思わない。
それもこれも自分が蒔いた種で、やらなければならない曲が多すぎて、練習曲をやる時間も気力も残っていないからだ。
「急がば廻れ」というと世の人々は言うけどね。
シフのトリルはやっぱりすばらしい
参考のために、あらためてシフのイギリス組曲6番ガヴォットを聴いて見た。
わぁ、なんかこっちのほうがブーニンよりトリルがきれいじゃない?
本当に鈴の音みたいに聞こえる。
いったい全体、どういう弾き方をしたらこんなにきれいに聞こえるんだろう?