NHK「クローズアップ現代」で取り上げられた「SHOGUN」
俳優の真田広之さんが主役とプロデュースを務める「SHOGUN」が大人気だそうだ。
なんでもアメリカのエミー賞の最多14部門を受賞し、今後も数々の部門での受賞が期待されているそうだ。
この大躍進の秘訣は、真田さんがハリウッドに進出してからの経験をいかし、これまでにあった日本のイメージとしての固定観念を覆した、あくまでホンモノにこだわった作品づくりにあると言う。
「これはなんとしても見ないといかん」
と思った私はまず、NHK「クローズアップ現代」の「”SHOGUN"大ヒットのワケ JAPANコンテンツ新時代」をみることにした。
「SHOGUN」は「SHOGUN」のリメイクだった
この番組をみて驚いたことは、2024年の現在、大ヒットしている「SHOGUN」とは、1980年にアメリカで製作されたテレビドラマ「SHOGUN」のリメイクだということだ。
ああ、そういうことだったのか!
ちょっとがっかりした。
というのはリメイクにケチをつけるわけではないが、こと映画に関しては、オリジナルのほうがリメイクに勝るような感覚を私は持っているからだ。
しかしそれが日本人として違和感のある場面が多数あり、というのならリメイクの価値もあるのだろう。
また残念なことに、私は1980年の「SHOGUN」を見ていない。
たぶんその頃は映画館に足を運ぶほど邦画ファンでもなかったし、家庭用ビデオはまだそれほど普及していなかったから、見逃してしまうともうそれで、さようなら~となってしまったせいだと思う。
でもこの「SHOGUN」はすごい人気だったよ!
なんといっても主演はあの三船敏郎さん、そして島田陽子さんを一躍スターダムに押し上げたのもこの作品だったと思う。
アメリカでもずいぶん評判になり、ゴールデングローブ賞も受賞している。
つまり、JAPANコンテンツ時代は今に始まったわけではないと思うのだが。
美貌の島田陽子さんは「国際派女優」と呼ばれた
肝心なのは始めることはもちろん、継続することなのか?
1980年の「SHOGUN」以来、島田陽子さんは「国際派女優」として名を馳せ、さらなる活躍が期待された。
なのにどういうわけか、島田さんはこれ以降、出演作が減ってしまうのだが、この理由は私にはわからない。
そして69歳の若さで他界してしまうのだが、存命であればまだ71歳のはず。
惜しいことをしたものだ。
今、当時の映像をみると彼女が輝くほど美しかったことがわかる。
そしてこの「SHOGUN」を超える世界的に有名な作品が邦画にあったかというと、ちょっと思い当たらない。
「SHOGUN」を超えるのもまた「SHOGUN」しかなかったとしたら、JAPANコンテンツもネタづくりに大変なようだ。
今後のJAPANコンテンツを予想する
「クローズアップ現代」でも言われていたが、「SHOGUN」のヒットの理由のひとつには、主人公が三浦按針をモデルとするイギリス人の船乗りで、彼を通して日本という異文化に直面したときの欧米人の驚きや感動を視聴者が共有できるから、と言う。
じゃあ、日本人だけのドラマだとダメなのか。
必ず欧米人が絡まないといけないとなると、時代設定も登場人物もある程度限られてくるように思うのだが。
戦国時代ならフランシスコ・ザビエル?
江戸時代ならシーボルト?
いろいろ想像するのも楽しいけどね。