あまりにもレベルの高い発表会だった
大人になってから再開したクラシックピアノで、3回目の発表会。
そして今回、「私ってこんなレベルの高い人たちと混じってレッスンを受けていてもいいの?!」と青ざめるほどのレベルの高い発表会であった。
まず第一部は子ども。
これは申し訳ないが聴いていない。
第二部は私をも含めて大人5人。
- そのなかにあの難易度で知られるカプースチン「8つの演奏会エチュード」より3曲を弾いた方がいてぶったまげた。
- あとのかたはシューマン「ウィーンの謝肉祭の道化」間奏曲:これってステキなメロディーだね、初めて聞いたけど。
- 同じくシューマンで「ダヴィッド同盟舞曲集」:これも初めて聞いた。
続いて第三部がすごい。
大人ばかりといっていたが、おひとりは中高生?ぐらいだと思う。
このかたたちは全部暗譜。
第四部は某ピアノの先生のリサイタルみたいだった。
これも全部暗譜。
計30分以上もかかる大作なんだけど。
あまりにすごい演奏で、終わった後は「アンコール!」がかかったほど。
高レベル発表会参加が私にもたらした影響
さてこれらの、自分とはレベルが違いすぎる演奏を聴いて私はどう思ったか?
まず、自分がこの発表会に参加するために会場にきたことを忘れてしまった。
プロのピアニストさんたちの演奏会を聴きに来たと錯覚してしまったよ。
みなさんあまりにすごい曲ばかりなんで。
でも次第に耳が慣れてくると、
「あぁ、このひとはちょっと背伸びしてこれを弾いているなぁ」とか
「このひとは余裕満々だなぁ」
とわかってきたのが面白かった。
背伸びをしている演奏はミスタッチがないにしても、やはりどことなく安定感がいまいち。
反して余裕満々の演奏は、すみからすみまでピシっとあっている。
なぜって縦の線が揃っているから。
そしてどこにメロディーがあるのかちゃんと聞こえてくる・・・
なぁんてエラそうに言っているね、自分はできないくせに。
しかし「一寸の虫にも五分の魂」ということばもある。
自分が虫だとは思いたくないが、それでもこのように技巧の高い人たちに混じってステージを踏ませていただくとなると、ちょっと工夫したほうがいいんじゃないか、と思えてきた。
私も同じように、難曲大曲に挑んでいたらアラがみえるだけだと思うのだ。
そうだ!
選曲が大事だ!
その意味でナザレーの「オデオン」はみなさんと変わりすぎていて面白かったと思う。
やっぱり私というキャラにあった曲がいいんじゃないか?
それほど知名度は高くなく、軽くて面白い曲。
また、みなさんが選ぶのは、ショパン・シューマンなどのロマン派が圧倒的に多い気がする。
だったら近代か、思い切ってバロックもいいかもしれない。
もう今から来年何をやるか、を考えておかねばいかんなぁ。
ラフマニノフのプレリュード 作品23-5 ト短調
さて、某ピアノの先生の渾身のシューマン「クライスレリアーナ」を聞いた後は、お楽しみの「講師演奏」、つまり私たちの先生の演奏だった。
プログラムには曲目名が書かれていなかったので、何を弾かれるのだろう?と思っていたら、ラフマニノフのプレリュード 作品23-5 ト短調。
そして音が違うのだ!
音でっか~~い!!
迫力が半端でない!!
やはりこういう曲は聴くだけにしておくほうが良さそうだ。