犬でも弾ける?和音
きょうみたのは昨夜放映のNHK「3か月でマスターするピアノ」の第3回。
生徒役の初心者男性も、バイエル終了女性も、毎日仕事から帰ったらすぐピアノに向かうという熱心ぶりらしい。
すごいなぁ。
私なんか仕事から帰ると、すぐおやつだったなぁ。
それかあんまりしんどい時は、すぐ横になっていた。
なにせ睡眠時間9時間以上でないと体調に支障をきたすもので。
もし私にもうちょっと体力があったなら、仕事とピアノも両立できたかもしれない?と思うがもう終わったことだ。
さて、きょうみたのは和音の弾き方だった。
「わたしみたいなんかに和音が弾けますかね?」
という生徒に、
「もちろん弾けます!
犬だってワオーーンといいますから!」
と切り返す本田先生。
この先生は、ピアノは郵便局の料金表みたいに、段階状で上手になるとおっしゃったり、まことにユーモアのセンスがおありで好感が持てる。
革命の最初の和音はオクターブのなかに2音のG7
さて初心者男性のジムノペディは順調に仕上がりそう。
ご本人も努力なさっているだろうが、やはり選曲がいいのだと思う。
だってサティというのは曲想からして大人向きだし、テンポはゆっくりだし。
反してショパンの「革命」はどうか?
私はやっぱり、どうしてこの曲を選んだのだろう?と思わざるを得ない。
NHKは企画するときに視聴者にアンケートでもとったのだろうか?
というのは最初の右手の和音が、女性の手にはちょっと厳しそうだったからである。
言い訳でもなんでもなく、私は本当にショパンの革命を弾きたいと思ったことがなかったので知らなかったのだが、最初の音はシ・レ・ファ・ソ・シのG7なんだね。
1オクターブなら届くというひとは多いとは思うが、そのなかになんらかの音、しかも2音もはいると、どの音も均一に鳴らすというのはむずかしいものだ。
中指と親指をいっぱいに拡げるストレッチ
本田先生は問題は手の大きさではなく、手の開き方にあると言う。
そう、それも習慣なんだよね。
だって日常生活で手をいっぱいに拡げることってあんまりないし(スーパーでじゃがいものつかみ取りぐらい?)。
そこで先生は中指と親指をいっぱいに拡げるストレッチを推奨していた。
ここで私が驚いたのは中指と親指、ということだ。
私はいつも小指と親指でやっているからだ。
ところが先生によると、中指と親指のほうが、小指と親指より長いそうだ。
へぇーー?と思ってあとで私も測ってみたが、私の場合はたまたまどちらもいっしょの20.5cmだった。
やっぱりあんまり開かないなぁとがっかり。
番組の最後は、ピアノに役立つちょっとした体操の紹介がエンディングテーマになっているようで、きょうはこのストレッチを利用した、お相撲のような「テッポウ」。
練習しすぎて手を痛めないか心配だ
それにしてもどうして3か月でないといけないのかなぁ。
と思ったらこれはシリーズなんだね、知らなかった。
NHKのサイトをみたら「3か月でマスターする世界史」「3か月でマスターする数学」とかがあるから、いわば語呂あわせみたいなものだろう。
こういうタイトルがつけられるということは、世の中いかに時短がもてはやされているかの証拠ではないか。
過去にスローライフとかいうのが流行ったが、もう廃れてしまったのか?
ところで「3か月でマスターするピアノ」っていうのは何も最後に発表会みたいに人前で弾いて終わり、ということではないんだよね?
譜読みが終わればOKなんだよね?
でないと生徒役の女性は、毎日数時間も練習しないと「革命」のマスターには追いつかないのではないか、と思うからだ。
そして開かない手をいっしょうけんめい開こうとして、手を痛めたりはしないか?
女性はやっぱり男性よりも筋肉量が少ないし、カルシウムも失われやすいので、指や手を不用意に使うと、痛めてしまう可能性が高いと思う。
ましてやこの女性のようにほっそりと華奢な女性は心配だ。
もうちょっと貫禄のある体型ならあまり心配なさそうだけど。
なぁーんて、よけいなお世話か?