前回レッスンの難所は左手16分音符
昨年末からレッスンでみてもらっているドビュッシーの「月の光」。
おお!早くもきょうで8回目のレッスンなのだ。
前回、先生からいろいろいわれたのは↓の中間部の左手16分音符。
私のはなめらかでなくボコボコしているうえに、音が大きすぎると言われた。
しかも右手がメロディーなのに、左手のほうが大きいらしい(本人は小さく、小さく弾いているつもり)。
いつも先生が書いてくれているレッスンノートには
「中間部の16分音符 すべての音をなめらかに聴く」
と書かれていた。
ほんとうに「聴く」のところにアンダーラインが引いてあるのだ。
要するに自分の音が聴けていないから弾けていない、ということか。
それで私はこの2週間、この部分を重点的に練習した。
クラシックピアノに充てている1時間半のうち、30分は基礎練習のバーナム、あとは全部月の光に宛て、余裕の自主練はゼロだった。
かなり飽き飽きしていたが、そこをぐっとがまんの我慢大会で。
先生から初めて褒められる
そしてきょうのレッスン。
バーナムをみていただいたあと、「月の光」を通しで弾いた。
弾き終わってから、
「中間部がすごく美しくなりましたね!
いつものゆめこさんじゃないみたいです!
見違えました!
いったいどういう練習をしたんですか?!」
この先生からこんなに褒められたのは初めてである。
ふだんはめったに褒められないのに。
そこで私は、
「これまでは通しで弾いたのを録音して、あとで聞いてはがっかりしていました。
でも今回はできていないところだけを録音しては聞き、修正し、また録音し、という繰り替えしをやりました」
「へぇ~ そうなの?」
と先生は目を見張った。
あと、ちょっというべきか、いわざるべきかを迷ったのだが、
「キーシンの『月の光』をきいて、あーそうか、ここはこんなにゆっくりでいいのか、と気がついたんです。
どういうわけか、今までこの中間部はもっと早く弾かねばならないと思い込んでいたみたいで・・・」
畏れ多くも巨匠キーシンのを参考にした、と言うのはちょっと恥ずかしかった。
でもこれまでに聴いてきたピアニストの演奏を誤解していたのは、単なる私の思い込みのせいと強調したことで、先生もわかってくださったのではないだろうか?
「それにしても2週間でこれだけ変わるなんて、効果的な練習をされたんですねぇ」
いや、もういいよ、先生。
ちょっと褒めすぎ。
これからは表現を磨くときだって
でも結論から言えば、またしても今回も合格できなかったのである。
先生の表現を借りると、
「テンポがよくなりました、リズムがよくなりました、ということは外国語の学習で言えば、文法の誤りがなくなり、発音も矯正された、ということですね。
ということはこれからは表現を磨かなければならない、ということですね」
え?まだこれからなん?
先生、もう堪忍してほしいわ。
と思いつつ、先生が、
「これはちょっと細かいことをいうようですが」
と数か所指摘するのを神妙な面持ちで聞いていた。
でもレッスンの最後のほうで、
「発表会の準備もいりますね」
と言われたので、私はそれとなくピアソラの『ブエノスアイレスの冬』を発表会で弾く曲候補に考えていることを言った。
先生が別段驚いた風でもなかったので、私がぷりんと楽譜で購入した楽譜を先生にラインで送ることで了解しあい、レッスン終了となったのだ。
ピティナステップに速攻で申し込み
でも家へ帰ってから思った。
ドビュッシーは好きだし「月の光」も好きだが、もういいかげん区切りをつけたい!
それには人前で弾くしかない、ということは?
でもぼんやりと考えていた6月のピアノコンクールまで待てない。
そこでピティナステップである。
それで最短の、それでも5月中旬に県内で開催予定のに申し込むことにした。
今度は23ステップで、「展開1」で。
締めて16830円。
わぁ~ なにもかも値上がりのこのご時世にこの出費は痛いわ。
私、何に意地を張っているのだろう?