ピアノレッスンの記録はやっぱり役に立つ
私は元来ずぼら人間なので、記録というものをあまりしていない。
反対に、世の中には記録好きなかたが多数存在し、日記はもちろん、こまごまとした収支、学習の進捗状況なども記録しているかたがいらっしゃるようだ。
けど、忘れているほうがいいこともあるよ、というのが私のいわば持論であるのだ。
記録したものを目にして、過去を振り返って反省しても、精神衛生上、あまり良くないのではないか?
いっそ全部チャラにして一からやり直したほうがすっきりして気持ちいいよ!
でもクラシックピアノレッスンに関しては、大人になってからお世話になった先生が4人目になってから、レッスンの日付、レッスンの曲目をエクセルに記入するようになった(別にワードでもいいのだろうが?)。
ずぼら屋さんにしてはちょっとした進歩かもしれない。
30回レッスンで習ったこと
今の先生に習うようになってからレッスン回数はちょうど30回になった。
1回のレッスンは60分だから、ちょうど30時間ということか。
このうち時間配分としては基礎練習の「バーナムピアノテクニック」が40%。
この時間で実にいろいろな基礎的なことを教えていただいた。
本来なら小学生ぐらいのときに習うべきことなのだが、当時の先生には悪いが、私はぜったいに教わっていないと思う。
- 黒鍵はなるべく長い指で弾き、特に親指で黒鍵は弾かない(事情が許すかぎり)
- 黒鍵で狙うところはいちばん手前
- 指くぐりはできるだけなめらかに
みたいなことなのだが。
そして教わっていながらこういうのもなんだが、若者と違って手が固くなったある年齢以降の大人には、なかなか身に付きにくい事柄だと思う。
そして50%はいわゆる曲。
しかし、今まで習ってきた先生から言われたように、
「よくできましたね。
これはもう『合格』ですね」
ということばはついぞ先生の口から聞かれなかった。
ただ、29回目のレッスンで月の光のレッスンが10回目を数えたとき、
「次の曲はなにか準備していますか?」
といわれた。
なので
「これはひょっとして月の光は合格?」
と思ったりしたのだが。
いや、先生だっていいかげん飽きてきたのかもしれないね。
あ、そして残りの10%は世間話というか雑談である。
たまには地中海料理も食べたい
で、そういう状況のときに、フランスで勉強され、演奏会では主にフォーレやドビュッシーを弾いていらっしゃる先生が、某楽器店で週1回講師をされていることを知ったのだ。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
それでね、私は
「たまにはフランス料理というか、イタリア料理?
そう地中海料理みたいなのが食べたいなぁ」
と思い(これはものの例えである)、その先生のレッスンを受けてみたいなぁと思ったのだ。
毎日、和食ではねぇ。
そうそう、月に1回はがっつり中華を食べたいなぁ。
神戸には中華料理店が多いので、子どもの頃は親戚が集まると必ず中華料理店で宴会をしていた。
あの頃にはそういう生活が永遠に続くと思っていたが、親戚はほとんど鬼籍に入ってしまったから、宴会にも中華料理店のコースにも今ではご縁がなくなってしまった。
大人は理由を言わなくてもよい
今の先生の大人のレッスンは隔週で1回か、月に1回、ということで入会した。
ところが先日、偶然お会いした別の生徒さんは
「私はもう3か月以上、レッスンに行っていない」
と笑っていた。
先生も、
「前回レッスンしたのがいつなのか思い出せないほど、久しぶりの人もいる」
「音信不通な人もいる」
と言っていた。
「大人はみなさん、いろいろなんですよねぇ」
とのこと。
では私もいろいろな大人の一人で、
「次回のレッスンまでちょっとお休みをいただくかもしれません。
また後日連絡させていただきます」
と言って辞した。
大人の事情はややこしい。
でもそのややこしい理由をいちいち言わなくてもいいのだから、ある意味気楽ではないだろうか。