親指に力がはいりすぎている
きょうのクラシックピアノのレッスン。
先生に言われた通り、バーナムのスケールを「各小節 各調」で弾いていたところ、先生が、「ちょっとこっち側からみてもよろしいか?」と私にたずね、私の左側に廻った。
というのも先生が弾いているピアノ(ヤマハ)は私が弾かせていただいているピアノ(スタンウェイ)の右側にあるからである。
そして私が弾いたのは↓。
左側に廻って私の運指をじっくり見たあと、先生は
「指くぐりをしたあとの親指に力がはいりすぎていますね」
と言った。
今まで全然意識していなかったけれど。
それが顕著な場合は、親指が鍵盤から浮いていることもあるらしい。
私はそこまではいかないらしいが、やはりよくみると親指の付け根から手首にかけての筋肉というか、腱が張っているのがわかるようだ。
親指のがんばりはどうしていけないのか
どうしてそれがいけないかというと、無駄な力がはいっている➡ほかの上腕二頭筋(?)などの筋肉に負担がかかる➡長い目でみると身体の故障の原因になるからだ。
しかしいったいぜんたい、私はどこでこんなクセをつけたのだろう?
たぶん苦手な指くぐりが終わった後も、親指クンは「いやいや、ボクはまだがんばらなあかん」と緊張しているからか?
それとも「ほかの3とか4の指ががんばって動いているのに、僕だけ休憩していはいけない」という考えからか?
そういえばいつだったか、左中指がぴょこんと立ってしまうクセを指摘され、そのことを↓の記事に書いた。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
ところがそのクセは努力の甲斐あって、もう治ったそうだ!
しかしあっち治れば、またこっちだ。
まるでモグラたたきのごとくである。
しかし今回の親指のがんばりは比較的、多くの大人の生徒さんに見られる、と先生は言った(私特有でなくってホント良かったよ)。
そして子供なら以下の写真の例のように、親指が鍵盤から離れてしまう子どもが多いそうだ(これもなんとなくわかる。私もかつてそうだったかも?)
先生はこれを見るたびに「親指、鍵盤!」と叫んでいるそうだ。
身体の不調の原因になりそうなものは排除
ついてしまったクセは今から意識して治すようにしなければならない。
ちょっと前までの私なら、クセも個性とばかりに、貴重なご意見も馬耳東風になったかもしれないが、この年齢になって肩こりやら五十肩やらありがたくない経験をしているせいで、長期的にみて身体の不調の原因になりそうなものはできるだけ排除したいと思う。
そして幸いにも私はまだなっていないのだが、ある年齢を経た女性は女性ホルモンの減少から手指のこわばりを訴えるかたが少なからずいる、とネット記事でよんだ。
あーいやだ、いやだ。
基礎練習をしてくれなかった先生のせいにしている?
ところで今まで数人のピアノの先生に習ったのだが、今の先生のように手指の動かし方、かたちなどについて細かい指摘をしてくれる先生はいなかった。
今思えば中高生のころの私は非常によろしくない弾き方をしていたと思う。
というのも母が笑いながら、
「鍵盤の上で(私の)手がパァーーと開いている」
と言ったのを覚えているからだ。
母はピアノについて何か知識があるわけではなかった。
ただ、私の鍵盤上の手の動きが視覚的に可笑しかったからそう言ったのだろう。
しかし自分でも、弾きにくいところでは異様に手に力がはいって、グーチョキパーで言えばパーの状態になるのを自分でも「なんかおかしいな」とは思っていた。
それで自分で気を付けて治すようにしたつもりだけれど、大丈夫かな、今は?
ああ、今までの先生が少しでも基礎練習をやってくれていたら!
だってとりあえず音のミスが少なくて、強弱がついていたらそれでOKだったのだから。
なぁんて、私、完全に先生のせいにしているね?