ボーカルさんの最終音が待てない懲りない私
ジャズボーカルの伴奏でもうひとつ、重大な敗因。
これは前に師から教えてもらっていたので、肝に銘じるべきことことだったのだが。
わかっていはいたのだが、せっかちな私はボーカルさんが終わるのを待てなかったのだ。
つまり、通常のジャズボーカルではボーカルさんが最後の音を歌う。
このとき音を出しているのはボーカルさんだけ。
そしてややあってから、伴奏が「ジャーーーーン!」とトニック(終止の和音)を鳴らして終わり。
このことを何も知らなかった私は前々回の練習会で、ボーカルさんといっしょに「ジャーーーーン!」を鳴らしてしまった。
そして、「わぁ、うまいこといったわ!」と嬉々としていたのだ!
そしてあとから、師に
「あれやったら小学校の学芸会や」
と言われてしまったのだ。
そして今回。
私はボーカルさんの終わりの音をじりじりしながら待っていたが、ついに待ちきれず、
「ジャン?」
あれ、音がでてしまったよ!
ピアノ伴奏のエンディングコードパターン
そういうつもりで気をつけてボーカルの曲を聴いて見ると、例外はあるものの、だいたいボーカルさんは終わりの音に誠心誠意の歌心を込めて歌っていることに気づいた。
それでおもむろに、という感じでピアノがエンディングコードを鳴らす。
簡単なものだったら、半音上のコードからトニックへ、でもよい。
下はキーがCの場合。
私はフラット6メジャー7➡フラット2メジャー7という進行が好きだが、(私が弾ける)キーは限られている(下はキーがCの場合)
だから下のパターンがどんなキーでも弾けるようになるといいんだけどね(わかっちゃいるが練習していない)。
ジャズボーカルの新星サマラ・ジョイ
話は変わるが、サマラ・ジョイという弱冠23歳のジャズボーカリストがいる。
彼女は2023年のグラミー賞で最優秀ジャズボーカリストと最優秀ジャズボーカルアルバムを受賞している。
彼女の何がすごいって、ジャズボーカル王道の声!
そして類を見ないほどのテクニック!
こんな逸材がラップとかに行かず、50年代~60年代のスタンダードジャズを歌ってくれているなんて、なんてありがたいことだろう!!
彼女の再生回数100万回越え(ジャズではめずらしい)の動画、「Solitude」を下に貼っておく。
サマラ・ジョイの圧巻エンディング
下の「Misty」のエンディングではサマラ・ジョイは「too much」のところで一息おき(2:48)、次の「in」がこれまた長い!
そして「love」がラーーーーヴと上昇し、ヴの音は何と上のソだからびっくりだ。
ここは彼女の声の聞かせどころで、もし私みたいなヘボピニストがラーーーーヴの途中でエンディングコードを鳴らしてしまったら大失敗だね。
ボーカリストに末永く恨まれることになりそうだ。