スカルラッティを弾いたことがあるのを思い出す
ずっと前の記事で、スカルラッティソナタK466の冒頭4小節がジャズバラードに使えそう、というのを書いたのを偶然思い出した。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
調べてみたらそんなに前のことではなかった。
今年の初めなのに、なんかもう数年前のような気がする。
第一、スカルラッティを自主練していたことなんて、とんと忘れていた。
そんなのやったかなぁ~
ブログを忘備録として使っているブロガーさんも多いと思うが、私はまず読み返すということをしないので、書いた端から忘れていく。
それでもジャズピアノ新曲の「The Summer Knows」(おもいでの夏)のイントロを考えているうちに、ひょこっとスカルラッティソナタK466のことを思い出したのだ。
いや、正確にいうと番号はさっぱり思い出さなかった。
ただ確か、Fmだったよなぁ~という印象はあったので、自分のブログの検索窓で「スカルラッティ」を入力したら、けっこうこれについて詳しく書いてるやん、そしたらもう書くことないんちゃうの?
ミシェル・ルグランにスカルラッティを足す
繰り返しになるようだが、胸がしめつけられるほど美しいスカルラッティの冒頭4小節は以下のとおり。
そして「おもいでの夏」の出だしはどうかと言うと、
これをドッキングさせようというわけだ。
でもそのままのドッキングだったら面白くないよね。
じゃぁ、どこを変えるか?特にスカルラッティだ。例えば・・・
- テンポルバートにする。
- 1小節目だけでなく2または3小節目も弱起にする。
- テンションを加える(Fの9度、C7の♭9度など)
- ドミナントのC7にむけてリットする
- テーマ冒頭は1オクターブ上げるので、それよりもさらに1オクターブ上げる?
などと考え考えやっていたらイントロだけで30分かかってしまった。
わっ、あしたのレッスンまで間に合わない!
クラシックのフレーズを再利用する理由
想像するにこういうことをするのは邪道だと考えるかたもいらっしゃるだろう。
そんなことをするより、スカルラッティの名曲は名曲のまま、弾くことに精進するべきではないかって。
できればそうするんだけどね。
私には、前に一度やった曲にまた何か月もかけるほどの執念がない。
だけど名曲のあまりに美しいフレーズは、いつまでのアタマの片隅においておいて、機会があればそれを取り出して聴いて、うっとりしたい。
だからクラシックでも民謡でも、お気に入りのフレーズはどんどんジャズのアドリブ等に活用したいのだ。
ユジャ・ワンのスカルラッティソナタK466
意外なことに、ユジャ・ワンがスカルラッティソナタK466を弾いているのを見つけた。
いったいどんな衣装で弾いているだろうね。
あんまり上海雑技団みたいなコスチュームで弾いてほしくないなぁ。
ジャズらしくないジャズの「おもいでの夏」
「おもいでの夏」については、ルイス・ヴァン・ダイクのを聴いて見よう。
ヨーロッパ出身のかたらしく、あまりジャズジャズしていない。
クラシックとイージーリスニングを混ぜて、ジャズのトッピングをのせたみたいな。
師はこういうのを好まないが、私のピアノスタイルとしてはこっちをめざしたほうがいいと言っていた。
喜んでいいのか、悲しんでいいのかわからないが。