私にリハーサルは猫に小判
先日のクラシックピアノレッスンの際に、発表会数日前に行われるリハーサルの進行表を手渡された。
そう言えば、何時から何時までOKか、OK印を書いて提出したのを思い出した。
大人10名の好き勝手な時間割を並べる先生のご苦労が思いやられる。
「先生、別にリハーサルなんかなくてもかめへんよ」
と言えるものなら言いたい。
だってコンクールなんか、リハーサルも何もなくていきなり、「はい、どうぞ!」でしょ!
それで出来が悪いのならしようがない。
リハーサルよりもおいしいスイーツに興味あり
第一、リハーサルのためにだけわざわざ出かけるのが面倒くさい。
本当に私は何を言っているのだろうね。
一番大変なのは先生なんだよ。
だって午後2時から7時までぶっとおしなのだ。
各生徒の演奏をホールで聞いて、響きがどうのとか、アドバイスをくださるそうだ。
ありがたいことこのうえない、と思わなければならない。
おまけに注意書きを読んで唸った。
「本番と同じ靴をはいてください。
またお時間の許す限りほかの方の演奏を聴いてください」
とある。
でも、ほかの方の演奏は当日でも聴けるので、そこそこにしておこう。
だってせっかくN市まで出かける機会があるんだよ。
噂のモンブランか、シャインマスカットケーキが食べられるあの名店に行きたいではないか!
しかし、「当日と同じ靴」とはなぁ~
また、靴で悩むのか!
昔もっていた上履きみたいなのを探した
至る所で書いていると思うが、私はどこへ行くのもスニーカーだ。
これでも会社に行くときはパンプスを履いていたんだよ、何十年も。
今から思えば信じられないが。
で、発表会やコンクールでピアノを弾かねばならないときは、パンプス持参で移動していたのだが、これが結構重い、というかかさばる。
11月に東京へ行くときもパンプスを荷物のなかに入れないといけないと思うと、タメ息がでる。
もうちょっと軽い靴はないかなぁ~と思案していると、ふいに昔、ビニールのふにゃふにゃしたケースにはいった、二つ折りの上履きみたいなものをもっていたことを思い出した。
ちょうど足の甲のところに、ゴブラン織りのような模様がはいっていたんだけど。
さすがに今はもう持っていない。
それはどこで買ったんだっけ?
私の世代の神戸っ子なら誰もが知っている、舶来雑貨の「ミッチャン」だと思う。
免税店さながらの舶来物の豊富な品ぞろえと、不愛想な店員で有名だった店だが、震災後しばらくしてなくなってしまったようだ。
私が探していた商品は「携帯スリッパ」というらしい
リアルの店舗ではどこで売っているかわからなかったので、ネットで探したのだが、このとき、検索ワードがわからなくて困った。
「室内履き」「上履き」「ルームシューズ」「バブーシュ」などで試してみたのだが、どれもヒットせず、やっとこれでもいいかな、と思うのを見つけたら、その商品名は「携帯スリッパ」!
え、スリッパって、かかとのない室内履きを指すのではなかったの?
まぁ、いい。
軽くて安いし。
外を何分も歩くわけではないので、履き心地はそこそこでいいし。
とりあえず、舞台袖でごそごそとこれに履き替えて、ピアノの前まで歩き、ペダルを踏んでみよう。
いくら先生でも、
「あ、それは室内履きですね! そんなのはピアノ演奏によくありません!」
と言わないことを願いながら。