発表会にでるひとは大曲揃い
きょうのクラシックピアノレッスンでは、今月参加することになっている発表会のプログラム原稿を見せていただいた。
先生がレッスン時間を限定しているせいか、今までの先生のところでの発表会と比べると、参加人数はそれほど多くなさそう。
大人も子供もいっしょに行われ、それぞれ10人ずつぐらいか。
大人の名前と曲名は後半に書かれているので、ざざざっとそれを見ていたら「私、ちょっと間違えたかも?」と思ってしまった。
それほど大人の曲はみなさんすごいのだ。
今覚えている限り、ショパンのバラード3番、アンダンテ・アスピナートと華麗なる大ポロネーズ、ベートーヴェンソナタの告別、シューマンのクライスレリアーナ・・・
そしてそれらを弾かれるのはピアノの先生がほとんどらしい。
特にシューマンのクライスレリアーナは全曲で約35分かかるほどの大曲。
それってもうリサイタルやん!
ひょっとして私はまず、今の先生に習う前に、そのかたたちの生徒になるべきだったかも。
おかしいなぁ。
でも先生のホームページで生徒募集案内をみたとき、ピアノのレベル等は書いてなかったはず。
でもこういうのって、ひょっとして口コミが多いのか?
ピアノの先生同士で、「師事するのなら○○先生」とかいう噂があって、私みたいに「ホームページを拝見しました!」とやってくる能天気な人間は少ないのかもしれない。
私もひとの役に立つかもしれない
そこで正直に、
「私、ちょっと入口を間違えたみたいです」
と先生に言うと、
「みんなピアノを弾きたいために発表会に出るのだから。
比べるためではないのよ」
と言われた。
それはそう。
でも現実に、もっと発表会にでてほしい人がいるのに、上手な人に遠慮して参加しない人が何人かいるそう。
その人たちには、無理して出なくてもいいから、せめて見に来るようには言っているとらしい。
そしたら私が出ているのを見て、その人たちも来年は参加してくれるかもしれない。
「あのひとだってでているんだから!」って。
そうすると私も少しは人の役にたったということになるのかなぁ。
発表会を甘くみていたのかもしれない
とにかく発表会プログラム原稿をみたらなんか疲れた。
おまけに来週はリハーサルだ。
今までの先生で、リハーサルに別の日時を充てる先生はいなかった。
本番前にひとり5分ずつぐらい、ちょろちょろっと指ならしをするくらい。
なのに今の先生は本格的だなぁ。
私はちょっと発表会を甘くみていたのかもしれない。
さて、疲れたときには甘いものを、ということで帰りは先月オープンしたばかりのコメダ珈琲店へ寄ってみた。
人口10万人の小さなわが街にも、ついにコメダ珈琲店ができたのである。
時代は変わっても音楽の好みは変わっていない
おお、店内はほぼ満員。
今まで駅前にはスタバかドトールぐらいしかなかったのだ。
そこへコーヒーと軽食がリーズナブル価格でいただけるコメダができたのだから、喜んだのは私だけではないのかも。
甘いものに飢えていた私はシロノワールを注文した。
デニッシュの上にソフトクリームが乗っているやつである。
でもまるごとシロノワールはちょっと太るかもと思い、ミニサイズでがまんすることにした。
運ばれてきたコーヒーはカップに9分目ほどなみなみと注がれており、ウェイトレスのお姉さんはそれをこぼさずに私のテーブルに置くのに四苦八苦していたみたいだった。
「そんなにいっぱいいれなくてもよいのに」
大学時代、ジャズ喫茶でウェイトレスのアルバイトをしていた私は思う。
あの頃、私はジャズのレコードを聴きに行くためにバイトをしていたようなものだったが、時給は450円から500円だった。
それが今では1,050円から1,300円だと募集要項に書いてある。
ああ、時代は変わったんやな。
だけど私の音楽の好みはそれほど変わっていない。
大曲を目指して奮闘するより、やさしくて軽い小品とジャズが好みなのだから、これからもその路線でいくしかなさそう・・・