夢でささやくピアノ

ジャズピアノとクラシックピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

タンゴじゃないよ!ボサノバです!

コンクールとコンテストの違い

きょうはエリーゼ音楽祭本選までで最後のジャズピアノレッスン。

前回はいろいろとご批判をいただいたので、今回雪辱を期してピアノの前に座った。

師は、

「あ、そうやそうや。コンテストの曲やな」

と言った。

なぜか師はコンクールといわず、コンテストという。

普通、ピアノの場合はコンクールだよね。

コンテストというと美人コンテストを想像してしまうのだが。

そう言いながらも私だって、コンテストとコンクールの違いはわからない。

というわけであえてツッコミはいれず、「はい」と素直に答えて神妙に「Ricado Bossa Nova」を弾き始めた。

師はいつもなら、私のピアノにあわせてベースギターを弾いてくださるのだが、本番はソロピアノなのでピアノから数メートル離れたところに陣取った。

そして・・・

弾き終わったあと、

「なんかタンゴみたいやな」

とのたもうたのだ。

ブラジルドレスを買ったからタンゴは困る

そりゃ、タンゴも弾ければいいと思ってるけどね。

来年はクラシックのほうでピアソラをやりたいと思っているし。

でも今回はタンゴではなくてボサノバなのだ。

だから、

「え!それは困ります!

だってもういかにもブラジルという服を買ってしまったし」

それはネットでみつけたもの。

本当にこれを着るのか?

だってボサノバを弾くのにいかにもフランス人形みたいなドレスはおかしいやん、それも持ってへんけど。

でもいざとなったら気が変わるかもしれない。

しかし師は、

「タンゴかてアルゼンチンやから、ブラジルに近いし、ええやん」

とニッコリした。

重いピアノは師の好みではない

問題は私が左手で刻むリズムに神経質になるあまり、小指の音が強すぎるらしい。

だからまるでタンゴのように、

「ダッ ダッ ダッ ダッ」

が強調されているように感じるということか。

ふーん、どうしたらいいんかね。

それに相変わらず、良く言えば迫力があり、悪く言えば重すぎるらしい。

師は何回も、

「僕は軽いほうがええと思うで。

軽い音のようがよう通るねん。

重たい音は音量はすごいのに、よう聞こえへんことがあるねん。

僕はそう思うで、僕はな」

不思議なことに師はコンクールの曲については、「僕はこう思うけど」「僕はな」というのが多い。

要するに審査員がどういうかたたちで、どういう音楽が好みなのかわからないから、何ともいえない、ということになるのだろう。

師は考えあぐねながら、

「もう1回、かる~~く弾いて見て」

というので、できるだけパワーを落としてというか、左手ボリュームを50%削減し、右手のブロックコードをやめてシングルトーンでメロディをきかせることにした。

すると師は、

「そっちのほうが絶対ええわ。 僕はそう思うで、僕はな!」

タンゴ専門のピアニストの弾き方

家へ帰ってからふと、タンゴ専門のピアニストはどういう弾き方をしているのかな、と思った。

そこで検索してみると・・・

ラテンアメリカの世界ではかなり有名だった(もう亡くなったので)Alberto Dogliottiというピアニストがいることがわかった。

そのかたのソロの動画をみると、情熱的なタンゴなのにかるがる~かるがる~と弾いているのだ。

これをもし私が弾くと、マンガでいえば汗マークが飛び散っていることだろう。

いや~ めちゃくちゃ参考になったよ。

もうきょうは暇さえあればこのかたの動画ばっかり見ている。

ああ、いいな、こんな風に弾きたい!!

www.youtube.com