「楽譜はどこから来たのか?」という動画
私が受けているフランス語の個人レッスンでは、月ごとに先生と私で交替でお題をだすことになっている。
先生は適当にDALF(フランス語資格試験)の過去問からお題をひっぱってきているようだが、私は自分の興味のある分野をフランス語で学ぶのが語学の上達の近道とばかりに、主に音楽・映画・歴史に関係したYouTubeの動画を提案している。
今月は私の番だったので、「Les partitions, d'où ça vient?」(楽譜はどこからきたのか?)というのを見つけた。
要するに楽譜が現在のカタチに至るまでの歴史で、まさに私のストライクゾーンである。
私は何回も動画を再生し、フランス語の字幕も印刷しては訂正し(自動生成だから間違いが多い)、関連事項もいろいろ調べたりして万全の準備をしていった。
ところが・・・あまりムッシュー先生には受けたと思えないのだ。
先生、音楽はお好きだと思っていたけどね。
それでここに書いても読者に受けるとはまったく思わないが、自分自身の勉強の成果を残すため、動画をもとにして歴史クイズをつくってみた。
答えはこの記事の末尾にある。
まず全体の動画は↓のもの。
A 世界最古の楽譜(紀元前1400年)がみつかったのは、現在のどの地域?
- ギリシャ
- シリア
- インド
ヒントは↓の写真。
粘土に書かれた楔形の文字がメロディーを意味している。
実際にこのメロディーが聴けるのは動画中の0:25ぐらいから。
B. ドレミ・・・という音符を発明した人は?
- グイード・ダレッツォ(イタリア人修道士)
- レオナルド・ダ・ヴィンチ(イタリア人天才画家)
- ノストラダムス(フランスの占星術師)
↓はその頃の楽譜。
C. ドレミファソラシのうち、いちばん最後につくられたのは?
- ファ
- ラ
- シ
D. ルネサンス期に流行したギターに似た楽器は何?
ヒントは↓の写真。
E. 現在のような形式の楽譜ができあがったのは何世紀?
- 16世紀
- 17世紀
- 18世紀
解答編と楽譜の未来
A. 2 シリア メロポタミア神話の女神にささげたもの。
B. 1 グイード・ダレッツォ。 Utはドの前身。のちにDoに変わった。
C. 3 シ シができたのは18世紀になってから。
D. 1 リュート
E. 3 18世紀
正解だったかたには〇〇を差し上げます!といいたいところだが、あいにく何もなくて、というかどうしたらよいかわからないのですみません。
ところで楽譜が発展を遂げたのは印刷術の発明のおかげらしい。
そんなにすごいことなのか?
いまのIT技術の発展に比べたら大したことないように思うけど。
尚、この動画では、グラフィックの楽譜が出現した今でも、従来からの楽譜の地位は不動(un objet figé) だと言っているがどうかな?
だいたい線の上にある黒丸白丸を判読するのは、老眼にはちょっと厳しいものがある。
もうちょっとわかりやすいのを誰か発明してほしい!
と私が言ったら、ムッシュー先生はこれだけは同意してくれたようだった。