なかなか聞けないレッスンの録音
最近はみなさんそうだろうが、私もレッスンの30分間を録音している。これは、私が復習のために必要と思い、クラシックピアノの先生に許可を願い出たら、
「そのときはよくわからなくても、あとで聞きなおせばわかった、ということもありますものね。文明の利器はどんどん活用しなくては。だから、いいですよ~」と快諾をいただいたからだ。
ところが、私が家で録音を聞きなおすのは、このごろたいていレッスンの数日後で、直後ではないのだ。もちろん、この数日間は練習はしているのに、なぜか?
自分の声を聞きたくない
理由は、自分のピアノを聞くのがイヤなのはもちろんだが(いいかげん慣れてきた)自分の声を聞くのがイヤで、聞くのに勇気がいるのだ!
先生に質問しているときの声(そしてその質問がいつもバカ質問なのだ)。ごまかしのヘラヘラ笑いをしているときの声、それから、よく「あっ!」と言っている。これは本当に気がつかなかった大事なことを、先生が指摘してくださったときに、よく発声しているようだが、いかにもアホに聞こえる。いややなぁ。なんとかならへんか。
ティラ ティラ ティラは魔法の呪文
この日も先生は、私が弾き終わった後、「どうですか?どこか弾きにくいところがありますか?」と聞いてくださった。
そこで私は、6小節目目の32音符が・・・とモゴモゴ。
すると、先生は、「そこは最初からのタララのような3つかたまりでなく、ティラ ティラ ティラ と2つずつ勘定すればいいですよ」とおっしゃった。
すると、おお! ティラ ティラ ティラ は魔法の呪文かい? それまで右手左手が微妙にずれていたのが、ピッタリあうようになったのだ!
右手左手の交差はあきらめた
28小節目の右手左手が交差するところも弾きにくい。もともと運動神経が鈍いからか、右手左手が見事に空中衝突してしまうのだ。
2,3回、「いたたたた・・・」を繰り返したのち、あきらめた私は右手パートに書いてある部分を左で弾き、左手パートで書いてある部分を右手で弾くことにした。
先生にお伺いしてみると、「音さえあっていれば大丈夫ですよ」とのこと。やったぜ!
指定速度で弾くオラフソンさん
シンフォニア15番の指定速度は付点8分音符=100、アレグロ ヴィヴァーチェとなっている。
こんなのはハナから無視していたが、だんだん気になってきた。本当にこの速度で弾くひとはいるのだろうか?
そこで、YouTubeに投稿されている動画を見ると、P.Barton氏(いつもこの方の動画参考になります)が85、Kawazさんが(いつもきれいな音でありがとうございます)90、そして私が最近凝っているピアニストのひとりで、ヴィキングル・オラフソン氏が見事、100 で弾いておられた。
いったい、どんな手さばきで弾いているのかなあ。速いし、音もきれいし、見た目もアーティストっぽくなく、普通の人っぽいし(ジャズでいうならビル・エバンス風)だし、もう文句のつけようがありません!