夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

ピアノ万年中級者を抜け出すためには?

カプースチン Piano Music

上級者の仲間入りする日は永遠にこない

先日、「大人にしか弾けない初心者向けピアノ曲・・・」という記事を書いたが、しょっと上から目線だったかなぁ、と反省している。

kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com

そりゃ、半世紀以上もピアノを弾いているから、私はピアノ初心者ではない。

かといって、上級者でもないので、万年中級者といったところか。

万年中級者が初級者にアドバイスというか、ご提案なんか、厚顔無恥もいいところだ。

それでは上級者というのは、どういうレベルの人を指すのか?

まず、音楽大学出身者だよね?

日本でも外国でも、音楽大学ピアノ科というか、それに準じた専門の教育機関の履修者であれば、まず上級者といっていいだろう。

そのほかは何だろう?

やっぱり、ショパンエチュードとか、バッハ平均律とか、リストの超絶技巧練習曲とかを適正なテンポで弾けることが条件かもしれない。

となると、私が上級者の仲間入りする日は永遠にこない。

残念ながら。

習い事は初級のうちが一番楽しいかも

だいたい習い事というのは、初級のあいだはだいたいとても楽しいと思う。

新しい世界を知り、その世界を一歩一歩踏みしめながら、発見に心を躍らせるというのはいいものだ。

私がピアノを始めた頃は幼稚園生だったので、そんな思い出はないが、大人になってからフランス語を始めたときは本当に楽しかった。

「ボンジュール、メルシ、シルヴプレ」を繰り返して「通じた、通じた」と喜んでいたあの頃はなんと純真無垢だったことよ。

それがある程度のレベル以降になると、まったく前進した気がしない。

前進どころが覚えたはずのことも忘れて、後退さえしているのではないか、と思う。

特に最近は、フランス語よりピアノのほうに力がはいっているので(二刀流はできないのだ)、フランス語力は後退するばかりである。

特に、フランス映画(字幕なし)をみているとき、夫ちゃんが

「アーハッハ、アーハッハ!!」

と笑う意味がわからなくて、アタマにくる!

一応、単語は聞き取れて、その意味は知っているのだが、どこがそんなにおかしいのかがわからないのだ!

もちろん「どこがそんなにおかしいの?」と聞くが、教えてもらっても笑えないんだよね。

角野隼斗さんのおかげでカプースチンを発見!

ところで、先に書いたショパンエチュードとか、バッハ平均律とか、リストの超絶技巧練習曲のうち、興味があるのはバッハ平均律ぐらいだ。

あとよく上級者の曲の例として言われる「革命」「英雄ポロネーズ」「ラ・カンパネラ」も特に聞きたいとも、弾いてみたいとも思わない。

ところがこんな私に弾いてみたいと思う超上級の曲、作曲家が最近見つかった。

ロシアの作曲家、カプースチンである。

きっかけは角野隼斗さんの下の動画である。

もう、めちゃくちゃカッコいい!

特に1:19あたりで左手で指をならすところなんて、見惚れるね(いいオバサンが!)

www.youtube.com

カプースチンはジャズかクラシックか?

私はカプースチンを最初に聞いた時、

「これはジャズ?」

と首をひねった。

たしかにサウンドはジャズっぽく、躍動的なリズムはクラシックにはないものである。

でもこれらにはすべて楽譜が存在するのだ。

確かにそれを読むのは大変だろう。

しかしあの得も言われぬサウンドや、いったいどうなっているんだろう?と首をかしげる複雑なリズムも、譜面を読む根気さえあれば、手に入るかもしれないのだ。

いやぁーこれを発見したときにはうれしかったね。

それまで「山には上りたいけれども、山はなし」とプー垂れていたのが、とりあえず実現可能かどうかは置いておいて、目標が見つかったのだ!

さて、こういうのを人前で弾けるようになるかわからないので、心配することはないと思うのだが?

カプースチンを弾く女性が、従来からの演奏会用ドレスって全然似合わないと思うのだが・・・

ましてや、ひと昔前のフランス人形みたいにピンクでヒラヒラしたやつ・・・

もっと斬新で、もっと刺激的で、でもサーカスみたいには見えないコスチュームってないのだろうか?