年配の看護師さんは「気さくなマリア」
またまた足首を挫いてマリア様の病院に搬送されたハナシの続き。
レビューが2.8という低評価を誇る(?)M病院に搬送されたとき、病院の救急窓口の呼び鈴を救急隊のお兄さんが押しても数分、返事がなかったため、私の不安は増大した。
「え、ひょっとしてここに搬送されたら、すぐ昇天するのかも?」
やっと年配女性の看護師さんがでてきて、広い部屋に通された。
といっても私はストレッチャーの上に横たわっているので、状況はよくわからない。
けれど、この年配の看護師さんは優しかった。
「あらまあ、こけたんやね~」
転ぶ(ころぶ)ではなく「こける」ということばを彼女も、救急隊のお兄さんも発することから、つくづく私は関西に戻ってきたなぁと感じる(もう3年になるけどね)。
先生にみてもらうまで、数10分くらい待たされただろうか。
その間、この看護師さんは、
「寒いでしょ、お布団かけましょか?」とか
「旦那さん、外国の人やねんね~ それでも日本語上手やね~」
と私の気を紛らわすためか、ときどき声をかけてくれて嬉しかった。
いわば「気さくなマリア」といったところか。
若すぎる先生はイケメンで寡黙
ようやく先生がいらっしゃった。
そして・・・私はその若さに驚いた。
まるで大学生か、研修生みたいやん。
マスクをしているので、よくわからないが、可愛らしい坊ちゃんという感じ。
え~~ 私イケメンかどうかなんかちっとも気にしてへんねんけど。
とにかく腕の立つ、経験豊富な先生がええねんけど。
大丈夫なん、こんな若い先生?!
CTとレントゲンをとってから診察室でこの先生にまたお会いしたが、なんとまあ寡黙なこと。
私は緊張していたが、この先生が発した言葉は、
- 「痛がっておられたところの写真を重点的をみましたが、骨には異常ありませんね」
- 「一週間後にまた見せてください」
- 「なにか質問ありますか?」
だけであったことには間違いない。
あのう・・・「現在の状況はこれこれです」とか「痛みは何日くらい続きますが、何日後くらいからよくなってきます」とか、もっといいようがあると思うねんけど。
言われた私も私で、
「(ギブスと包帯を巻かれた足を指して)これでどうやって風呂とかシャワーとかしたらいいんでしょうか?」
もうちょっと賢い質問したらよかった。
「ビニール袋とかをかぶせて、水がはいらないようにしてはいってください」
そらそうやな。当たり前。
あ、またしても疾病名を聞くのを忘れた。
なのでいまだ、これが「捻挫」にあたるのか「靭帯損傷」とかにあたるのかまったくわからない。
それともなんだろうか?医師という職業では、余計なことを言ってやぶ蛇、またはシッポをつかまれることを恐れて、寡黙であるように教育されているのだろうか?と勘繰りたくもなる。
患者が少ない病院はミステリー?
このあと、松葉杖を貸与され、練習のためリハビリ室にいったが、松葉杖の扱いがむずかしくて私はすでに諦め状態。
夫に付き添われ、タクシーでなんとか帰宅したが、それにしてもあの病院の不思議なまでの新しさ、美しさ、清潔さ、そして患者の少なさがどうにも気になっている。
よく知っている神戸市内のK病院では、待合室はいっぱいのはず。
26年住んだ埼玉県の北浦和近辺の病院では、どこもかしこも待っている人でいっぱいだった。
これはあまりにも違いすぎる。
大きなお世話だろうが、あんなに患者が少なくてやっていけるのだろうか?
ひょっとして一人当たりの単価が高い、なんてことないだろうね?