音沙汰なしの先生から連絡があった
きのうの記事で、連絡のこないクラシックピアノの先生のことは諦めて、長期でレッスンしてくださる先生を探そうかなぁ、ということを書いた。
さっそく実行に移し、きょうの午前中、某音楽教室のホームページから、体験レッスンの申し込みをいれた。
もちろん企業だから、即刻、自動返信メールで
「体験レッスンにお申し込みいただきありがとうございます。
下記の内容でご予約を賜りましたので内容ご確認ください。」
というのがきて、ホッと一息。
さあ、何の曲を持っていこうかなぁと午後、考えているとLINEがチリンと鳴った。
開けてみると、なんと今まで連絡のなかった先生からで、
「年末は大変失礼しました。
母の生活も落ち着いたので、レッスンを再開します。」
とのこと!
あれ、ご病気だったのは先生じゃなくてお母様?
いったいどうなっているんだろう?
誤解が起こるのは恋愛と同じ
この話を夫ちゃんにすると笑うこと、笑うこと!
ガハガハ笑いながら、
「これは恋愛と一緒だ!」
というのだ。
つまり、「このひとにももう、飽きたわ」と思う女が男に連絡をしない。
連絡を待っている男は、女を怒らせたのか、自分に飽きたのか、たずねる勇気もなく、数日を過ごす。
そして手持無沙汰のため、新しい女を見つける。
そしたら前の女から、何事もなかったように
「今度いつ会いましょう?」
と言う連絡がきてしまった。
きっと女も、今までの男よりマシな男が見つからなかったのだろう。
さあ、男は
「もう、新しいのを見つけたからいいよ!」
と言えるのか?
私がここで腹が立ったのは、図星であることだけではなく、
「コイツ、自分の経験をしゃべっているのか!」
と思ったからである。
私たちがパリの大学で知り合った当時、彼はアニメで習った日本語を駆使し(1980年代ですでに日本のアニメはフランスで大人気だった)、日本女性に大人気だった。
私はそんな彼と女性たちを「ふん!」と鼻で嗤っていたから、人生どう展開するかわからない。
これは「ボタンの掛け違い」なのか
私たちのことは置いておいて、なぜこんなことが起こったのだろう?ともう一度冷静になって考えてみた。
先生はひょっとして、自分の家族のことでレッスンを休むことに気が引けたのかもしれない(前もって、家庭の事情でいつからいつまで休みます、と言ってくれればよかったのに)。
私は私で、どうしてレッスンの連絡がないのか、再度確認すればよかったのかもしれない(しつこいヤツと思われたくなかったし、ひょっとして先生は私にレッスンしたくないのかも、と勘繰っていた)。
また先生と私で、時間の流れ方の感覚が違うのかもしれない。
私にとって、「連絡します」といわれたのにもかかわらず1週間以上何の連絡もこない、ということは何かヘンだ。
しかし先生にとって「便りがないのは良い便り」なのかもしれない。
これってひょっとして「ボタンの掛け違い」というやつか。
さぁ、これからどうしたらいいのかなぁ。
体験レッスンも含めて。
体験レッスンを申し込んだ某楽器店から電話連絡
悩んでいると、こんどは体験レッスンを申し込んだ某楽器店から電話連絡があった。
礼儀正しそうな男性で、
「体験レッスンにお申込みいただきありがとうございます。
つきましてはレッスン曲の予定がおわかりでしたら、教えていただきたいのですが」
ときた。
「スカルラッティのソナタK466か、バッハのフランス組曲2番アルマンド」
と答えると、彼は、
「素晴らしいですね!
ピアノはもうどれぐらいやっていらっしゃるんですか?」
ここで通算半世紀になるとはとても言えない。
「4-5歳から15歳ぐらいまでと、最近になってまた少し」
「素晴らしいですね!!」
ああ、また泥沼だ。
体験レッスンを断り切れなかったらどうしよう?
しかし私にとってこの音楽教室の欠点は一つ増えた。
レッスンには1台のグランドピアノしか使用しない、というのだ。
なぜだろう?
全国展開のS楽器の音楽教室も、電話でたずねたところ同じだった。
あれだけ高額な入会金と施設使用料を請求しているのに?
考えたところ、1部屋に2台のグランドピアノを置いても、生徒は1人しかはいれないから利益があがらないためだろう、と思われる。
その点、個人のピアノ教室の先生では、グランドピアノ2台はふつうで、うち1台はスタンウェイというかたも珍しくない。
私のクラシックピアノレッスン騒動はまだ終わりそうにない。