「プロジェクトX」という番組があった
私の知っているかつての「プロジェクトX」というNHKの番組は、おもに高度経済成長期やバブル期において、成功、活躍した企業、エライさんのサクセスストーリーだった。
はっきりは覚えていないのだが、ソニーとか松下電器とか、そういう話ではなかっただろうか?
ウィキペディアを参照すればすぐわかるのだろうが、それが焦点の記事ではないので、うろ覚えなのは堪忍してほしい。
要するに、企業、モーレツサラリーマンの偉人伝みたいなものだと思っていたから、「なんか私には縁がないなぁ~」となかば白けた気分で、見るともなく見たことが何回かあった。
しかし当時から、中島みゆきさんが歌うテーマソングは、なかなかいいと思っていた。
ただし歌詞については、ペガサスやジュピターやシリウスとか、なんのこっちゃという感じで深く知ろうと思わなかった。
「地上の星」をレパートリーにしたい
ところが先日、たまたま私の夕食タイムと、プロジェクトXの新ヴァージョンである「新プロジェクトX」の放映時間が重なったせいで、「明石海峡大橋 40年の闘い」というのを見てしまった。
これも見ようによっては、神戸製鋼という一流企業に勤めるかたの成功話と受け取られるのだが、「あんな大きなものを人間がつくるのか!失敗したらどうするんやろ?」とかなり興奮して最後まで見てしまった。
そして結果、テーマソングの「地上の星」を自分のレパートリーにしたくなったのだ。
まったく単純な動機である。
中島みゆきさんの歌を真剣に聞いて見た
私には絶対音感がないので、耳コピは自分の好きなキーに変換して弾く。
つまり弾きやすいキー、好きなAmとかCm とか。
この曲も最初、Cmで適当に弾いていたのだが、どうも中島みゆきさんの休符のとりかたがなかなか再現できず、とうとう動画を何回か聞くことになった。
ミュージックスコアの歌詞入力に苦戦
次の段階で、ようやく慣れてきたミュージックスコアという無料楽譜作成ソフトで苦労しながら書いてみた。
よく考えてみると、この曲は有名だから探せばコード譜ぐらいあるはずなのに、まったくヒマ人である。
いままでこのソフトでは音符とコードは入力することができたが、歌詞を入力したのは初めてだった。
これがものすごく時間がかかった。
ネットで紹介されている使い方を何回も読んでみたが、フォントを大きくするやり方がなかなかわからなくて往生した。
それもこれも老眼でデフォルトのフォントならさっぱり見えないからだ。
私が苦労していると、夫ちゃんから、
「歌わないでしょ、だったら歌詞なんか必要ないのに」
と言われた。
そこで気がついた。
そうだ! 歌えれば、歌うという手があったのだ!
まぁ とりあえずできあがったのが下(不完全なので参照はおすすめできず、悪しからず)
この曲はやっぱり歌いたい
この感動的な詞を読んでいるうちに、私はこれを歌いたくなった。
でも間違ってもYouTubeにはアップしないので、安心していただきたい。
ただ歌いながら、名もなき普通のひとが懸命に生きる姿に想いを馳せたいだけなのだ。
しかしCmのキーでは低すぎてまったく歌えない。
アルトっぽい中島みゆきさんでも、歌っているのはDmなのだ。
そして後半、Ebmに転調している。
そうかぁ。やっぱり転調したほうが盛り上がりをつくるにはいいよなぁ。
でもEbmなんか絶対弾けない。
単なるメロディーだって間違えまくるだろう。
どうしょっかなぁ~
やれやれ、「地上の星」なんて、レッスンにまったく関係ないのに、きょうはずいぶんこれで時間をつぶしてしまった。
あした、クラシックピアノのレッスンなのに、どうするん?