「Like someone in Love」というステキな曲
ジャズピアノレッスンで最近やっている曲のひとつに「Like someone in Love」というスタンダード曲がある。
ピアノだけでなく、ヴォーカルでもよくとりあげられているのだが、それは歌詞がなんというか、誌的でロマンティックで、ストーカーとは真逆の、淡い恋心が微笑ましいからだ。
歌詞を意訳すればこんな感じ。
「最近の僕って星を眺めたりギターの音色に耳を済ませたり・・・
まるで恋をしてる人みたいなんだ。
なんかヘンなことばっかりしてしまうしさ。
それがたいていはキミといるときなんだけど。
フワフワ歩いてモノにぶつかったり、
キミといると手袋みたいにぐにゃぐにゃになったり・・・
まるで恋をしてる人みたいなんだ。
(えっ! 僕、ひょっとして恋をしているの?)」
ヴォーカルでのお気に入りはナット・キング・コール
こういうおしゃれな曲だと、ピアノを弾きながら歌えると本当にいいなぁと思う。
べつに人前で披露するのではないから、家で練習してみようか?
可哀そうなのはそれが耳にはいる夫ちゃんだけれど。
私のお気に入りのヴォーカル版は下のナット・キング・コール。
エディ・ヒギンスのように軽く弾きたい
そしてピアノでは下のエディ・ヒギンズ
こういうカクテル・ピアノっぽいのはゴリゴリのジャズファンからは手厳しい批判が飛んでくるだろう。
でもいいのだ。
私はこんなふうに軽~く小粋に弾ければ大満足で、それができないから苦労しているのだ。
それはクラシックでもいっしょで、むずかしい大曲、汗をダラダラかき、まなじりを決して弾くような曲は、たとえ弾けたとしても私には似合わない。
ミューズスコアでエンディングの移調に格闘するも
エディ・ヒギンズのお手本のようにミディアムテンポで練習していった私にたいして、先生は
「ウーン・・・ これはミディアムではなくてスローで行こう!」
え! 私スローバラードは苦手なのだ。
だってテンポがゆっくりしていると、間がもたなくて、ついついしょーもないフレーズをいろいろ弾いてしまってあとで必ず後悔するからである。
しかしエンディングだけは迷わない。
40年前に当時の先生に教えてもらった、バラード向けのとても美しいエンディングを知っているからだ。
問題は私がソラで弾けるのはE♭であって、こんどの曲はA♭だから即座に移調できないといけない。
これができない私は楽譜作成ソフト(ミューズスコア)を使えば、簡単に移調した譜面が書けると聞き、もうずいぶん前から試行錯誤している。
が、できない。
できないというか、私がやりたいのは、たたき台となるE♭で書いた譜面をコピーしてからA♭に変更する、といういわばワードやエクセルでやるイメージなのだ。
しかしどうにもうまくいかない。
下はやっとこさできたE♭のエンディング。
ところがこのミューズスコアは無料なのが利点であるばかりでなく、使いやすさが画期的で多くの人に利用されているらしい。
では私が使いこなせないのは、トシのせいなのか、頭が固い(悪い?)せいなのか?
もうそろそろ、ミューズスコアとの格闘でPCの前にへばりついているよりも、移調が完璧にできるようにピアノの練習に励んだほうがいいのかもしれない・・・