夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

帰宅難民となり読売巨人軍御用達ホテルの世話になる

兵庫県芦屋市の「ホテル竹園芦屋」

大雨のせいで帰宅難民となる

まったく毎夜19時からのNHKニュースでは、天気予報をやっているはずなのに、私は何を見ているのだろうか?

5月28日、雨が降るとは知っていたが、近畿地方が大雨になるとは思っていなかった。

さらに雨が降ってもヤリが降っても、予約しているクラシックピアノのレッスンには行かねばならない、と思うほど私は健気な(?)生徒なのだ。

レッスンの帰り、駅近くのスーパーで食料品をしこたま買い込んだ私は大雨に降られながらもやっとバスに乗り込んだ。

しかし運転手さんからこう言われた。

「山手町から北は通行止めですよ。それでもよろしいですか?」

全然よろしくない。

乗ったばかりのバスを降り、慌ててタクシー乗り場に走った私は、阪急バスが怠慢でないことがやっとわかった。

芦屋市と有馬温泉を結ぶ道路では、クルマというクルマはすべて降雨のため通行止めになっていたのだ。

読売巨人軍御用達の「ホテル竹園芦屋」

私は家にいる夫ちゃんに電話し、

「家に帰られへんの、どうしよう?」

と訴えたが、彼とてなにか秘策があるわけではない。

雨がやんで通行止めが解除になるまでどこかで待機するか、諦めてホテルに泊まるか、二者択一しかないと思った。

でもね。

同じホテルに泊まるにしても携帯を持っているんだから、安いホテルを検索して予約しようとはどうして思わなかったのだろう。

このとき私のアタマには泊まるのなら、駅前の「ホテル竹園芦屋」しかなかった。

このホテルはもう半世紀以上、読売巨人軍御用達ホテルとして知られている。

読売ジャイアンツとの縁が偲ばれるホテル内の掲示

阪神タイガースファンの私としては、ここは聖地どころか「けったくそ悪い」場所なのだが、好奇心から過去に2回ほど泊っている。

びしょびしょの靴下が気持ち悪かった私は、覚悟を決め、買い物でいっぱいのエコバッグを下げたまま、「ホテル竹園芦屋」のフロントへ向かった。

「ホテル竹園芦屋」はまことにこじんまりとした3ツ星ホテルである。

文句なしにいいのは、JR芦屋駅から傘なしで行け、甲子園球場に近い地の利であろう。

その他は、なんらほかのビジネスホテルと変わらない。

数年前、私たち家族が宿泊したときは改装前だったせいか、「天下の読売巨人軍の定宿なら、もうちょっと豪華でもいいかも?」と思ったほどキラキラ感はなかった。

当時はシングルが8,000円~10,000円、ツインでも12,000円ぐらいではなかったか。

ところがそんなのは今は昔。

現在、禁煙シングル素泊まりは20,000円だと言う。

恥ずかしながらフロントで、

「ひぇ~~」

と言ってしまったよ。

予想外の出費の埋め合わせを考える

私がぼやぼやしているうちに、物価はなにもかもが高くなり、ホテル代も例外ではなかった。

こんな時代に旅行を楽しんでいるひとたちは、よっぽど経済的に余裕があるのだろう。

そうでない私は、この2万円の埋め合わせをどこでするか、を考えてみた。

まず発表会用のドレス、ワンピース、アクセサリーなどは買わない。

レンタルも不可。

今持っているので間に合わせる。

誰も気ィつかへんはず。

ピティナステップも今年はやめておいたほうがいいかもしれない。

楽譜は買わず、すべてIMSLPの無料楽譜を利用する。

こんなところかなぁ。

たまのホテルライフを楽しむ

自分の危機感のなさ、不注意で20,000円もの突然の出費を強いられた私は、もうしょうがないと気持ちを切り替えて、ホテルライフを楽しむことにした。

まず備え付けの作務衣に着替え、大浴場に直行。

なんと1時間近くもぐずぐずしていたのに、お客は私ひとり、貸し切り状態だったのだ!

入浴後、コンビニで買ってきたお弁当を食べながら、備え付けのコーヒードリップ、紅茶、緑茶のティーバッグは全部試した。

タオル、バスタオルも使い放題。

まぁ、こんな日がたまにあってもええんちゃうかなぁ、と思っていたら、

5月28日の夕方、下のような悪天候だったのが、

5月28日16:41 ホテルより山側をのぞむ

翌日にはからっといい天気になった!

5月29日8:10 ホテルより山側をのぞむ