カトリーヌ・ドヌーヴとジェラール・ドパルデューの共演映画
最近のNHK BSでは私の好みに合うようなのがなかなかない。
8月後半は戦争ものが多かったのではないかな?
これも終戦記念日の影響か。
でも「ダンケルク」も「パットン大戦車軍」も私の好みではなかったので、きょうは夫ちゃんの秘蔵コレクションから、カトリーヌ・ドヌーヴとジェラール・ドパルデューの共演映画、「ホテル・ファデットへようこそ」(原題:Bonne Pomme)をみようと言うことになった。
2人とも若き日とはあまりにも体型が変わってしまったけれど(特にドパルデュー!)、フランス映画界の2大スターであり、その演技力は他の追随を許さないと思う(これも特にドパルデュー!)。
なのにそのドパルデューが最近では演技よりも、セクハラ疑惑でメディアを賑わすことが多いのが残念だ。
私は一度、一連の彼のセクハラ疑惑をフランス語レッスンでとりあげようと思ったことがあった。
しかし見事にムッシュー先生に却下された。
というのは先生によると、「ドパルデューに~~された」と訴える女性たちのなかには売名行為でそうしている場合が多い、というのだ。
やれやれ、世の中は私が思っているほど簡単ではないらしい。
大人の世界にはいろいろあるらしい。
期待外れだった映画「ホテル・ファデットへようこそ」
ところで肝心の映画だが、これは見事に期待はずれだった。
あらすじは至極簡単。
ホテル・ファデットの支配人、バルバラ(カトリーヌ・ドヌーヴ)はわがままで自己中の女。
そこに客として訪れたお人よしのジェラール(ジェラール・ドパルデュー)が彼女にさんざん振り回されるというのが主題で、あとは大したことは起こらない。
あんまりつまらないので、私はカトリーヌ・ドヌーヴの、老いてなお美しい容姿やファッションばかり見ていた。
今はもう80歳になっていると思うが、この映画の撮影当時は73歳ぐらい?
体型は別としてやっぱり美しい。
しかし美しいけれども、若い時とは顔の輪郭も変わってきたように思う。
「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人たち」に出ていた若いころは、細面だった。
ところがいつの頃からか、輪郭が四角くなり、エラが張ってきたように思う。
そして思うのだ。
「若いころの京唄子さんに似てきたなぁ」
近年のカトリーヌ・ドヌーヴと往年の漫才師、京唄子さん
こう言えばカトリーヌ・ドヌーヴに失礼だと思うひとがいるかもしれないが、私にはそんな意図はない。
だいたい私は昔から漫才師として活躍している京唄子さんのことを、
「このひとは漫才やから、アホみたいなことゆうてるけど、ほんまは女優さんになれるぐらい美人やなぁ」
と思っていたのである。
ちなみに下の写真は若き日の京唄子さん。
70を超えても美しきカトリーヌ・ドヌーヴ
さて映画のなかの美しきバルバラ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、鮮やかな色使いで柄物のトップスやワンピースを着ていることが多かった。
そして靴はピンヒールのパンプス!
かかとの高さは10cmもあろうかというハイヒールを履いてすたすたと歩くのだから、私をも含めてスニーカーを履いてトロトロと歩くシニアとは全然違うのだ。
そしてあの髪の毛!
カトリーヌ・ドヌーヴは昔からやたら髪の毛が多そうだった。
普通、70も超えれば、女の人も髪の毛がだんだん少なくなってくるものだが、彼女はまったくそういう気配もなく、いまも髪はたっぷり、ゴージャスである。
そして生え際から5cmぐらいは髪が立ち上がっていて、横やうしろに流れるようになっている。
どうやったらあんなヘアスタイルになるのだろう?
私も美容院へ行った時ぐらいは、あんなヘアスタイルにしてほしいのだ。
しかしどうやっても、
「カトリーヌ・ドヌーヴみたいなヘアスタイルにしてください」
と美容師さんに告げる勇気はでてこない。