コンクールで聞いたあの憧れの曲は?
昨年12月にバッハコンクールを受けたとき、私の演奏順は一般Aでの3番目だったので、1,2番目のかたの演奏は舞台袖で聞いていた。
もちろん自分の出番を考えると緊張で、どうしようどうしようと思っていたのだが、2番目、つまり私の直前のかたの演奏がすばらしかった。
なんというか音色が違うのだ。トリルが多い曲だったが、そのトリルが鳥のさえずりのように軽くて優雅だった。私はそれを聴きながら、「なんてうまいんだろう!なんてステキな曲なんだろう!」と思い、しばし緊張も忘れるほどだった。同時に「こんな上手なひとがいるんやったら、私はやっぱり場違いやった」とも思い、この段階で予選通過は諦めた。
それがあまりに印象に残っていたので、演奏後すぐにプログラムで曲目を調べると、あのステキな曲は「パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV 825」で、どうやら私はそれまでこの曲を聞いたことがなかったみたいだ。
大人が選ぶ曲はみな難易度が高い
ちなみに以前、このブログにも書いたのだが、このときの地区大会での高校生、一般A・Bでは、ほとんどのかたが平均律かパルティータを選び、私のようなシンフォニアはごく少数だった。
そしてインヴェンションは小学生、中高生でフランス組曲・イギリス組曲・シンフォニアといったところか。
kuromitsu-kinakochan.hatenablog.com
合否と選曲のレヴェルは関係ないらしいが
そのときに教わっていた先生によると、「合否と選曲のレヴェルはまったく関係ありません」ということだった。つまり難しい曲を選んだから、評価が高いということは絶対にない、ということになる。
しかし、気持ちとしてシンフォニアを選んだ私はちょっと恥ずかしかった。あ、シンフォニアも私にはむずかしくて全然ちゃんと弾けないんだけどね。
だけど次回、また挑戦するならば、せめて気持ちの上で負けない、ある程度背伸びをした曲を選ぼう、と決心したのだった。
まず無料楽譜をダウンロードしてから考える
そして今年もまた受けるのなら、あの美しいパルティータの1番にしたい、と思ったのだが、下記サイトによると難易度21とやはりシンフォニアに比べてアタマひとつ難しいようだ。
でもやっぱり楽譜をみないとわからへんし。
でも今週は楽器屋さんにいくヒマはないし。
そこでまず、無料楽譜をダウンロードして、自分が弾けそうかどうか考えることにした。
検索はまず「バッハ パルティータ 楽譜」といれたが、ぷりんと楽譜やアマゾンがでるばかりで、全然ひっかからん。そこで「bach partita no.1 free music sheet」と入れるとやっとひっかかった。ああ、日本語よ!やっぱりお前はあてにならんのか!
ダウンロードして印刷してみたが、音符が小さくて見にくい。それに基本的に私は無料楽譜を信用していない。以前、チャイコフスキーの四季をダウンロードしたところ、和音に誤植があったからだ。
しかしまだこの曲を練習するかどうかは決めていない。みたところ、トリルが満載で、そのためにこの曲の美しさが際立っているのだが、トリルが苦手な私はまず弾き方から改善しなければならない。
うーん、どうするか?
パルティータ以上を弾きたいのは100%見栄からだと断言できる。だってフランス組曲でもイギリス組曲でも私が弾きたい曲は多々あるからだ。
あと数日悩んで本当に練習することに決めたのなら、楽譜を買いに行かなくては!
なんとまあ、やらなあかんことが多いこと・・・