子どものときなぜペダルの踏み方を習わなかったか
私がピアノを習い始めたのは4~5歳のときだったと思うのだが、それから中学3年ぐらいで辞めるまでの間、「そんなん習てへんわ」というのに、ペダルの使い方というか、踏み方というのがある。
それはロマン派までやらなかったからではないか、と思われるかもしれないが、いちおうショパンのワルツ、ノクターンぐらいは数曲ずつやったのだ。
もちろんペダルを踏む記号というのは知っていた。
Leo を花文字みたいにしたやつでしょ?
子どもの私はこの記号が出てくるとワァーンと音が響くので、「音を間違ってもあまりわからへん」とほくそ笑んだ。
ペダルについて子どものときに覚えているのはこれぐらいである。
どうして先生はもうちょっと詳しく教えてくれなかったのだろう?
- 教えてくれたかもしれないが、私が忘れてしまった
- 教えようと思ったが、私がヤル気なさそうな子どもだった
- 昭和ピアノでは間違えずに弾くのが第一でペダルは後回しだった
どれも少しずつ正解のように思う。
ペダルはピアノの心臓だって
ところが今お世話になっている先生によると、「ペダルはピアノの心臓」だそうである。
そんなの初めて聞いた。
大人になってから初めて習った先生は、7か月の期間限定だったからかもしれないが、ペダルについては何も言われなかった。
2人目の先生には、シューベルトをやっているときに、「ペダルを踏む音がギコギコする」とご注意を受けた。
3人目の先生になって、初めてペダルの特訓を受けた。
それは和音を弾いてからペダルを踏みかえるというものだった。
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4種あるペダルの踏み方
しかし今の先生によると、その踏み方は「いつも」ではなく「そういう場合もある」ぐらいらしい。
私は仰天した。
いまさらそんなこと言わないでほしいと、内心思ったが、ペダルの踏み方には
- レガートペダル
- ハーフペダル
- 前踏みペダル
- 同時ペダル
と大きく分けて4つもあるそうだ。
1. は3人目の先生が推奨したように、ある音を弾いた後にペダルを踏んで離し、次の音を弾いた直後にまたペダルを踏む方法。
2. は2人目の先生が、「ペダルをギコギコいわせないために」もっと軽く踏んだほうがいいといった踏み方。
先生の踏み方をみていて、私は「アヒルの水面下の運動みたい」と思った。
3. は今の先生にベートーヴェンの「狩人の歌」を習ったとき、和音の輪郭をはっきりさせるにはこの踏み方がよい、と教わった。
4. についても今の先生によると、1と同じぐらい使用頻度が高いそうだ。
フレイル体操というつま先上げ
これらを今からマスターするのは、ハードルが高いなぁと思うが、やれるだけのことはやろうと思う。
まだ70歳前だし(この間、同窓会に行ってびっくりしたのだが女性はみな若い! 40代といっても通る人がぞろぞろいる)。
しかし世間的にはフレイル体操というつま先上げが推奨される年代なのだ。
どんなのかと言うと↓のとおり。
ピアノのペダルワークで4種の使い分けができる人なら、こんな体操なんて「朝飯前」「おちゃのこさいさい」ではないか!