夢でささやくピアノ

クラシックピアノとジャズピアノの両立を目指す、ねむいゆめこの迷走記録

村上ラジオをPCで録音してあとで聴く方法を探した

「村上ラジオ」の放送スケジュールを確認した

先日、珍しく「村上ラジオ」の放送前に、放送スケジュールを確認することができ、直近では2月26日と3月26日に放送があることがわかった。尚、「村上ラジオ」とは作家村上春樹氏がDJをつとめ、氏がみずから選んで持参されたレコードで曲をリスナーに提供する番組である。

私は先日の記事でも書いたように、村上春樹氏の短編のファンである。長編のファンではないが。そしてひょっとしてその短編より好きなのかもしれないのは、クラシックであっても、ジャズであっても、ロックであっても、氏が音楽についてさらっと語ったり書いたりした記事なのだ。

どうしてかというと、氏が言ったり書いたりしたことばで、「へぇー、それそんな音楽聴いてみたいな」とか「それそれ、そこがいいんだよね」と思わせられることが多いからである。他の批評家さんのではそういう気にさせられることはほとんどない。これってやっぱり村上春樹氏の文章のうまさによるものではないだろうか。

「村上ラジオ」を聞き逃してしまうわけ

なのになのに、私は「村上ラジオ」のほとんどの放送を聞き逃している。理由は、第一に録音機能がついたラジオを持っていないからで、第二には中高生の頃はいわゆる「ながら族」であったにもかかわらず、今ではすっかり、何かをしながら音楽を聴く、という習慣を失ってしまったからである。

おかげで、第17回の「5分で聴けちゃうクラシック音楽」も第25回の「クラシック音楽が元ネタ(ロシア人作曲家編)」というのも聞き逃してしまった。とくに後者のロシア人作曲家は私のストライクゾーンどまんなかなのに! どうにかして「聞き逃し」を聴く方法はないのか?YouTubeを探したが、映像ではないためか、村上ラジオ自体アップされているのは1-2本しかない。

www.tfm.co.jp

「らじれこ」をインストールするまで

録音機能のついたラジオがないならば、放送時間の19:00きっかりにはラジオの生放送を聴くべくラジオの前に座っていないといけない。これがなんとも苦痛である。考えてみれば今では生活のほとんどが「予約」で埋まっている。映画の録画もご飯を炊くのもお風呂を沸かすのもすべて「予約」であらかじめスケジュールされているから、「忘れる」ことは基本的にないのだ(しかし予約を忘れることはある)。

そこで私は私の生活の中核を担ってくれているPCで、放送を録音する方法をこれもまたPCで探した。結果、無料ソフトの「らじれこ」をインストールすればいいんじゃないか、ということを発見。お、無料か。ええやん。よしよしこれでできそう!

ラジオの放送局探しに手間取った

放送開始10分ぐらいまえに、インストールは終わったが、とつじょ「村上ラジオ」の放送はFM東京であることに気がついた。

「え、そしたら関西では聴かれへんの?」

だって私がラジオの深夜放送ファンだった時代は、FM東京FM大阪はまったく別物だった。そして関西では聞けない放送として文化放送AFNもあった。文化放送では一度でいいから、レモンちゃんなる落合恵子さんのDJも聞きたかったのに。そして毎日AFN在日米軍向ラジオ局)を聞いたら英語の聞き取り練習にもなっただろうに。

はんぶん諦めかけたが、村上ラジオのサイトに「JFN38局ネット」とあるのに気がついた。それってなんなん? またグーグルさんのお世話になって、それらはラジオ局同盟みたいなものらしく、村上ラジオはFM大阪で聴けることがわかる。ここまでで約10数分がムダに。

やっと番組開始約5分後に「録音」ボタンを押すことができた。ほっ。

しかしこんなに苦労したのにこの日、2月26日はビーチボーイズのアルバム特集であった。どういうわけか、私はビーチボーイズがあんまり好みではないのだ。村上春樹氏のデビュー作「風の歌を聴け」にでてくるビーチボーイズの「カルフォルニアガールズ」も、わざわざ聞きたい、と思うほどではない。

やっぱり「村上ラジオ」はYouTubeにしてほしい。そして何分何秒から音楽、何分何秒からトークというふうに明記してほしいわ。たぶん村上春樹氏の意図からはずれてしまうから実現しないと思うけど。トシがいくと好みにあわない音楽を聴くのはちょっとツラいものがありませんか、村上さん?