フランスの国民連合の若き党首
私はフランス語会話の個人レッスンを受けているが、ムッシュー先生と政治について話すことはほとんどない。
理由は第一に、私がその方面にきわめて疎いこと。
そして先生自身も、「フランスのニュースはフェイクだらけだ!」と時事問題に興味を示さないからである(少なくとも私には)。
しかし今回、欧州議会議員選挙で極右の国民連合がマクロン大統領与党に大勝し、それを受けてマクロンが議会解散を宣言したことから、いつになくムッシュー先生は政治について饒舌になった。
ネットでみるフランス2のニュースビデオではこの出来事を、「政界の激震」と評しているので、私も先生からなにか聞かれるかもしれないと思い、ちょこっと予習をしていった。
しかし例のごとく、というか私の関心事は脱線するんだなぁ。
躍進目覚ましい極右の国民連合の党首、ジョルダン・バルデラがなかなかのいい男であるのと同時に、28歳という若さであることが私の興味をひいた。
いったいぜんたい、28歳という若造が、どうやったら政界のトップクラスに仲間入りできるのだろう?
日本で若手のエースといわれた小泉進次郎氏はたしか40を超えているはず?
だから日本では考えられない出世といわざるをえないのではないか?
フランスの政治家にはイケメンが多い
ふと気がつくと、フランスの政治家にはイケメンが多いことに気がついた。
マクロン大統領は最近、ちょっとお年を召した感はあるが、それでもギリシャ彫刻を思わせる彫の深い顔立ちには変わりない。
そしてこのブログでも記事にしたことがあるが、現首相のガブリエル・アタルはなかなかのイケメンだと思う。
そして「ラ・パリジエンヌ」という雑誌が18歳以上のフランス女性を対象にしたアンケートによると、「一夜をともにしたい男性」のトップに輝いたのは元経済産業大臣のフランソワ・バロワンだそうだ。
彼も見た目はすてきだが、何といっても声がいい。
すごく深みのあるバリトンなのだ。
ちょっと低すぎてディクテをしてもらうには向かないが。
セクシーな政治家なんて日本に存在するのか
何よりも私は「政治家がセクシー」とか「一夜をともにしたい」というアンケートがフランスで成り立つことに衝撃を受けた。
いったい誰が日本の政治家をセクシーだと思うだろうか?(そう言えばセクシー発言をした小泉進次郎氏の名前は最近あまり聞かない)
そして同時に悔しく思う。
「あまり美しくないが」とある老政治家が女性外務大臣を評していったことがあったが、誰も「おまいう」とか「鏡見てからゆうてえな」とは言わなかったと思う。
日本ではかように、女性だけが美醜評価の対象となり、男性はフリーパスらしい。
では日本男性は中身で勝負しているのか?
それとも日本女性は男性の見た目を気にしないのか?
フランスでは見た目が大事
「たしかに」
とムッシュー先生は続ける。
「フランスでは見た目が大事。特に政治家は。
そして話がうまいことも大事。」
さて、マクロン大統領が賭けにでたとも言われるフランスの国民議会(下院)の選挙は6月30日、および7月7日に行われるらしい。